三田さくら物語
武庫川桜づつみ回廊。
圧巻の眺めで人を魅了する武庫川沿い約4千本・25kmの桜並木。
まちを南北に貫く花の長城は市民の誇り。
兵庫県が日本海と瀬戸内海を桜で結んだ「ふるさと桜づつみ回廊」は、30年の歳月をかけて三田の春の風物詩になりました。
河畔のソメイヨシノの「健康寿命」は約60年。
このまま時が過ぎれば、やがてこの風景は失われます。
そしてまた、里山を彩るヤマザクラも、人々の暮らしや日常の手入れがあってこそ、咲き続けてきた地域の宝です。
三田さくら物語とは
SDGs(持続可能な開発目標)の考えに基づき、武庫川沿いに続く桜並木や里山に自生する山桜を、持続可能なまちのシンボルとして、人々の思い出を優しく包む「ふるさとの原風景」として、地域や市民、子どもたち、企業の皆さんとともに、学び・守り・楽しみ・育み、未来の子どもたちに伝えていきます。
≪三田さくら物語において意識して取り組む5つのゴール≫
計画期間は令和4年度~令和8年度までで、桜の維持管理や保全、桜を活かしたまちの賑わい創出、桜を通じた環境学習・自然環境への理解やシビックプライドの醸成、未来につなぐための市民・事業者との共創の取り組みなどを行います。
さくらさくさんだ。里山で、武庫川堤で、家の庭で。自然の風土と日々の暮らしの中で、長い歴史の中で、人とまちの織りなす物語が花の下で語り継がれてきました。このまちで紡がれてきた物語と人の輪。
今、住み続けたいまち三田、持続可能なまちのシンボルとして三田のさくらを守り、楽しみ、過去から未来へ、思いをつなぎます。
🌸あなたも「三田さくら物語」に参加しませんか。🌸
三田さくら物語 パンフレット1(PDFファイル:812.2KB)
三田さくら物語 パンフレット2(PDFファイル:411.3KB)
三田で見られる桜、守り続けたい宝もの
富士が丘にある車池公園では、桜の枯枝の切断や、防腐処置、根本への肥料やりなど、有志で治療活動が行われています。
武庫川桜づつみ回廊では、「てんぐ巣病」対策として、竹酢液を活用した実験が行われています。
今後も桜に人が集い、憩いの場であることを願い、活動が続けられています。
さくら さく さんだ
あなたの心に残るさくらの風景はどこですか。
満開の春は人生の節目。新たな始まりと旅立ち。さくらは、そこに集った人々の記憶とともに心に刻まれた大切なふるさとの原風景です。
🌸平谷川緑地
満開の桜と平谷川のせせらぎを感じながらリフレッシュ!
🌸センチュリー大橋
土木学会田中賞を受賞したセンチュリー大橋では、桜とアートの融合が楽しめます。
🌸深田公園
深田公園には、八重桜の並木道。春のお散歩におすすめ!
🌸三田谷公園
公園まわりの遊歩道は桜のトンネルのようです。
🌸藍本
樹木を見れば歴史を感じるヤマザクラ。「西山桜」とも呼ばれています。
🌸千丈寺湖
千丈寺湖と桜の美しいコントラスト!湖畔を春色に染めます。
🌸母子
歩道にあふれんばかりの八重桜!バスが来るまでほっと一息。
🌸高平
市東部を走る県道37号沿いの桜並木。ドライブコースにおすすめ!
🌸木器
三田の地酒が味わえる岡村酒造場の枝垂れ桜とミモザ。趣のある風景です。
🌸桜づつみ回廊(広野)
川の曲線に沿って咲く桜は、どこまでも続いているように感じられます。
🌸桜づつみ回廊(天神)
武庫川と桜に囲まれた小道は、春の散策にぴったり。
~思い出を未来につなぐ~
🌸三田さくら物語の開始にあたり、3名の識者から応援メッセージをいただきました!
-
田辺 眞人 氏(園田学園女子大学名誉教授)
-
石田 弘明 氏(兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授、兵庫県立人と自然の博物館次長兼自然・環境再生研究部長)
-
玉岡 かおる氏(作家)
(画像をクリックすると動画ページへ遷移します)
🌸ハニーFMで「三田さくら物語」についてお話いただきました!
4月25日(月曜日)神戸新聞北摂総局の入江総局長がハニーFMに出演され、「三田さくら物語」についてお話いただきました。
「三田さくら物語」のスタートのきっかけや、内容、展望などについてお話いただいております♪
ハニーFMのホームページに、アーカイブとして掲載されておりますので是非ご視聴ください。
「三田さくら物語」の様々な取り組み
桜を「守る」「楽しむ」「育む」「つなぐ」の4つの方針のもと、公民連携で市内外から幅広い協力を得て、三田の里山に自生する山桜を活用し、三田の新しい価値・魅力を共に作り上げています。
1.桜を「守る」
…桜の維持管理・保全に対する取り組み
市内には、武庫川桜づつみ回廊や平谷川緑地、千丈寺湖、深田公園など、桜の名所が点在しています。しかし、桜の老朽化も進行し、枯れてしまうなど、桜の本数は年々減少しています。
このまちの大切な風景を守る仕組みを市民と一緒につくっています。
2.桜を「楽しむ」
…桜を活かしたまちのにぎわい創出に対する取り組み
桜の季節にふさわしい、魅力あるイベントを開催して、賑わいをさらに盛り上げていきます。
・さんだ桜まつり2023
令和5年4月1日(土曜日)には三田市観光協会主催「さんだ桜まつり2023」が開催され、OSK日本歌劇団にも出演いただきながら約15,000人の皆さんと共に、武庫川沿いの桜を楽しみました。
・ノルディックウォーキングフェスタ
令和5年4月1日(土曜日)に武庫川ウォーキングコースにて「ノルディック・ウォーキングフェスタ」を開催しました。
・インスタグラムキャンペーン
「#私の桜開花宣言」キャンペーンを実施し、多くの皆さんからの応募をいただきました。
3.桜を「育む」
…桜を通じた環境学習・自然環境への理解やシビックプライドの情勢に対する取り組み
・山桜の苗づくり事業
兵庫県立人と自然の博物館協力のもと、三田に自生する山桜の種子から苗を育てる事業を行っています。現在、かわいい芽が出てきて、順調に育っています。
育苗した山桜は市内の事業所・学校・公共施設等に植樹するとともに、武庫川沿いの弱った桜の植え替えを行っていく予定です。
・三田さくら里親事業
令和4年6月に市民に育苗を呼びかける「さくらの里親会」を開催し、市内の親子ら25人が参加しました。
・こうみん未来塾
令和5年10月22日には、「武庫川たんけん!」と題して、樹木医さん(木のお医者さん)から桜を含む樹木の特徴などを説明してもらいながら、秋の武庫川をたんけんしました。
4.桜を「つなぐ」
…桜を未来につなぐための市民・事業者との共創の取り組み
・ふるさと納税型クラウドファンディング
桜に彩られたふるさとの景観を、未来の子どもたちに伝えていきたいという思いから、桜の景観を守る活動の資金を確保するため、クラウドファンディングを実施しています。(募集期間:令和6年10月11日~令和7年1月8日)
- 三田で見られる桜を守り続けたい!三田さくら物語プロジェクト(外部サイトへリンクします)
・企業版ふるさと納税
市民・事業者・団体などとの公民連携のもと、市内外からの幅広い協力を得て、三田の新しい価値・魅力をともにつくりあげていくために、企業版ふるさと納税でも募集中です。
サクラの外来昆虫「クビアカツヤカミキリ」を見たら通報をお願いします!
「クビアカツヤカミキリ」は、サクラ・ウメ・カキなどの樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らす外来昆虫です。幼虫が入り込んだ樹木は衰弱し、やがて枯れてしまいます。
高い繁殖力を持ち、平成24年に愛知県で侵入が確認された後、他府県へ急速に生息域が拡大しています。兵庫県では、令和4年6月に明石市で確認されたのを皮切りに、令和5年8月までに県下4市で22匹が見つかっており、いつ三田市に入ってきてもおかしくない状況です。
クビアカツヤカミキリから三田のサクラを守るためには、侵入を水際で止めることが一番大切です。市内で繁殖が始まってしまうと、増加を止めるのは難しくなります。そのためには、皆さんの「目」が必要です。
クビアカツヤカミキリに食われている木の一番わかりやすいサインは、4~10月ごろに、幼虫が出すフンと木くずが混ざった「フラス」です。疑わしい状況を発見した場合は、兵庫県自然環境課(078-362-3389)、または三田市環境創造課環境サポートセンター(079-559-5080)まで情報提供をお願いします。
クビアカツヤカミキリの特徴など詳細は、市ホームページ「クビアカツヤカミキリにご注意ください」ページをご覧ください。
更新日:2024年10月11日