2025年日本国際博覧会協会からの万博コラム寄稿(第3回)「万博の魅力(1)「世界の今を知る3つの楽しみ」」
今回から大阪・関西万博の魅力を紹介します。その1回目は、「世界の今を知る3つの楽しみ」です。万博会場では、魅力溢れる150以上の海外パビリオンとイベント、そして心に遺る国際交流を楽しめます。
○海外パビリオンを楽しむ
大阪・関西万博には、日本の万博史上最多の海外パビリオンが参加します。その数は1970年大阪万博の2倍を超え、文字通り「世界」が夢洲に集合します。一番の楽しみは、オリジナリティ溢れる建物です。各国共に趣向を凝らした建物は、まさに世界を旅する感覚を呼び起こします。例えば、過去博でも一、二の人気を争うドイツ・パビリオンのタイトルは、「わ!ドイツ」。「わ!」には、循環の環(わ)、調和の和(わ)、 感嘆のわ!の意味が込められています。パビリオン自体も輪の形をしていて、循環や持続可能性を体現しています。他にも多くのパビリオンの構想が発表されていますので、以下QRコードからアクセス願います。
○ナショナルデーを楽しむ
楽しみは、海外パビリオンだけではありません。会期中ほぼ毎日、公式参加国のナショナルデーが行われます。その日の万博会場は、その国一色に染まるといっても過言ではないでしょう。公式セレモニーだけでなく、各国の素晴らしいダンスやコンサート等も行われます。大統領や首相、ロイヤルファミリー等のVIPも来ます。例えば、オーストリアのナショナルデーにはウイーン少年合唱団のコンサートが予定されています。ジャパンデーは7月3日です。7月には中国とアメリカのナショナルデーも予定され、賑やかな月になりそうです。人気のある国のナショナルデーの日は早々と予約で埋まってしまうので、早めの来場予約をお勧めします。
○リアルな国際交流を楽しむ
パビリオンやイベントを通じて得られるのが、リアルな国際交流の楽しみです。世界中の人々が来場者を歓迎し、日常では味わえない国際交流を楽しめるのが万博の醍醐味です。2005年愛・地球博では、多くのリピーターが海外パビリオンスタッフとの片言の会話に熱中しました。今回は30言語に対応した自動翻訳システムをお使い頂けるので、言葉の壁を越えた海外スタッフとのおしゃべりや交流も更に実り多きものになるでしょう。お勧めは、開幕直後4月から5月のご来場です。この時期は比較的来場者が少ないので、より多くの交流や対話が期待できます。皆さんも、一生心に遺る偶然の出会いや国際交流を楽しんでみませんか!
<執筆者紹介>
公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
(Japan Association for the 2025 World Exposition)
経営企画室・上席審議役
(Director General Extraordinary, Management Strategy Office)
西本 敬一氏
(NISHIMOTO KEIICHI)
2025年日本国際博覧会協会からの万博コラム寄稿(第1回)「万博とは何か?」
更新日:2024年08月21日