2025年日本国際博覧会協会からの万博コラム寄稿(第1回)「万博とは何か?」
大阪・関西万博開幕まで1年を切り、万博に関連するお問い合わせいただくことが増えてまいりました。
この度、公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会から、万博について、わかりやすくその意義や魅力を掘り下げていく連載コラムの寄稿を頂きましたので、広く市民の皆様への周知を図るため本コラムの掲載をスタートします。
数々の万博に深くかかわってこられた博覧会協会経営企画室の西本敬一上席審議役が、これまでの経験を踏まえてご執筆くださっています。
内容について、以下のとおり予定しておられます。
第1回:万博とは何か?
第2回:なぜ今、万博か?
第3回:万博の魅力1
第4回:万博の魅力2
第5回:万博の魅力3
第6回~第10回:未定
博覧会協会の公式HPをくまなくチェックしても手に入らない内容連載で、読み進んでいくにつれて読者にとって万博がますます楽しみとなり、草の根的な浸透効果で、全国的な機運も高まっていくものと大変期待しております。
今回は第1回目となります。
<執筆者紹介>
公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
(Japan Association for the 2025 World Exposition)
経営企画室・上席審議役
(Director General Extraordinary, Management Strategy Office)
西本 敬一氏
(NISHIMOTO KEIICHI)
第1回:「万博とは何か?」
2025年日本国際博覧会協会の西本敬一と申します。いよいよ来年4月に大阪・関西万博が開幕します。その魅力をより多くの方々に感じて頂くべく、今月から全国の自治体広報誌に連載をさせて頂きます。第1回は「万博とは何か?」です。
万博を巡っては、報道等も含めて様々な疑問が挙げられます。テーマパークや見本市と何が違うのか、インターネットや海外旅行の時代に必要なのか等々の疑問です。そこで第1回は、そもそも「万博とは何か?」について3点紹介します。
- 公衆の教育
1点目は「公衆の教育」です。国際博覧会条約第1条には、万博の定義として「公衆の教育を主たる目的とする催し」と書かれています。やや堅苦しい表現ですが、世界と未来を「学ぶ」人類最大のイベントと言い換えても良いでしょう。主体性や対話を重視するアクティブラーニングにも通じることから、教育関係者の皆様にも万博を活用頂けるとありがたいところです。
- 時代を映す鏡
2点目は「時代を映す鏡」です。170年の歴史を誇る万博は、常にその時代時代を反映してきたイベントです。万博は未来のイベントと思われがちですが、実は「世界の今を知り、未来を考え想像する場」が万博です。SF的未来ではなく、想像可能な近未来がポイントです。大阪・関西万博には既に161の国・地域が参加を表明済で、70年大阪万博の2倍を超えています。これ程の規模で世界の今をリアルに知る場は、万博以外には存在しません。
- 世界の人々が一堂に会する場
3点目は「世界の人々が一堂に会する場」です。共通のテーマの下、半年間もの長きにわたり、世界の人々が同じ場所にリアルに集う比類なきイベントです。海外各国のパビリオンのみならず、日替わりで各国のイベントや記念式典が楽しめるナショナルデー等、世界中のあらゆる人々の息づかいをリアルに感じ、深く対話し交流できる一生に一度の機会といっても良いでしょう。2005年の愛・地球博では、多くのリピーターの方々が世界の人々とのリアルな対話と交流を楽しみました。
万博とは何か?について、公衆の教育、時代を映す鏡、世界の人々が一堂に会する場の3点を紹介しました。次回以降、このような万博が持つ魅力をお伝えすることで、多くの方々にとって、来るべき大阪・関西万博が一生に一度の機会となるようお手伝いさせて頂きます。
更新日:2024年06月25日