三田牛(三田肉)の豆知識
三田牛(三田肉)はこんなところで作られています
三田市の全体図
三田市は兵庫県の南東部に位置し、神戸市街地から北へ25km、大阪から北西へ約35km圏内にあります。総面積は約210平方kmで、県内41市町のなかで14番目の広さとなっています。周辺部には山地が多く、北から東にかけて標高500mほどの山々が連立し、南東部には美しい田園風景を創り出している農村と共に、計画的に開発されたニュータウンの美しい街並みを誇る田園都市が広がっています。
三田市のきれいな水と空気、豊かな自然環境の中で育った三田牛は、見事な霜降りを持ち、柔らかく繊細な旨みを有しています。
三田牛(三田肉)の基準
三田牛(三田肉)は、平成19年8月、特許庁への「三田肉、三田牛」を地域団体商標とする申請が認められ、地域ブランド化が実現しました。各種コンテストにおいて頂点に賞されるなど、いくつもの栄光に輝く歴史を刻んでいます。
三田牛(三田肉)の基準は、三田肉流通協議会の規約により厳しく定められています。
1.牛を育てる人が指定生産者であること。
(三田市内の生産者および三田肉流通振興協議会指定生産者)
2.育てる牛が兵庫県内産黒毛和種(但馬牛(たじまうし))であること。
3.育てる期間が生後28か月以上、60ヶ月未満であること。
4.育てている間に指定生産者以外への移動歴がなく、指定生産者での肥育期間が全体の2分の1以上であること。
5.三田食肉公社へ出荷され厳しい検査に合格したもの。
三田牛(三田肉)のおいしさの秘密
きれいな水と空気、三田盆地特有の気候
三田市は、四方を六甲山系をはじめとした山々に囲まれ、市域の南北にわたり武庫川が流れ、多くの支流(しりゅう)を有しております。特に、武庫川水系の伏流水(ふくりゅうすい)は肉牛肥育に適したミネラル成分を含み、一日の寒暖の差が激しい気候は牛の身体を引き締め、肉質をより高めたものとします。三田の自然はきれいな空気と水、肥妖(ひよく)な農地など牛を育てるのに最適な環境にあります。
厳しい出荷基準と生産者の愛情
長年にわたり他県産牛との交流を避けながら改良を重ね、優良な血統から生み出される黒毛和牛である「但馬牛(たじまうし)」を素牛として、三田近郊の肥育農家が一頭一頭愛情を注いで育てています。三田食肉公社で食肉処理をされ、厳しい検査を経た後に出荷されます。
伝統の飼育方法と肥育技術
江戸時代、三田周辺では年貢米を荷負う牛は農家の宝として重宝されていました。牛の肥満度が農業への関心と比例していると思われていたため、牛を肥えさせる習慣や技術が行き渡り、その優秀な技術により肥育された三田牛は当時より有名であったとされています。
三田牛「廻(かい)」
三田牛の中でも上級品質のみが名乗れる「廻(かい)」という規格があります。日本食肉格付協会の定める「牛枝肉取引規格(ぎゅうえだにくとりひききかく)」で肉部分の歩留(ぶど)まり等級がAかB、肉質が5段階で上位2ランク以上、霜降り度合いランクも上から6番目まで満たすものを称します。
備考
三田牛(三田肉)のことをもっと詳しく知りたい人は、三田肉流通振興協議会の公式ホームページをご覧ください。
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更新日:2023年10月23日