事業者の皆さんが食品ロス削減のためにできること
食品ロスの現状
日本での食品廃棄量は年間約2,531万トン(注釈)あり、このうち売れ残りや食べ残しなど、まだ食べられる状態にも関わらず廃棄される「食品ロス」は年間約600万トン (注釈)あります。
この600万トンという量は、世界中の飢餓に苦しむ人々に向けた食糧援助量(令和元年で年間約420万トン)を大きく上回る量になっています。
日本の食生活は、バラエティに富み豊かですが、令和元年度における日本の食料自給率は38%(注釈2) で、大半を輸入に頼っていますが、その一方で、食べられる食料を大量に捨てているという現実があります。
食品ロスを減らすために、「もったいない」という気持ちと、食べ物を無駄なく大切に消費していくことが必要です。
(注釈)農林水産省及び環境省「平成30年度推計」
詳しくは、農林水産省ホームページ参照
(注釈2)詳しくは、政府オンライン参照
もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう(政府広報オンラインのサイト)(外部サイトへリンク)
食品ロスとなっているもの
食品製造業や食品卸・小売業、外食産業などの食品関連事業所からは、多くの食品廃棄物が発生しています。
場所 | 内容 | 容量 |
---|---|---|
食品メーカー |
|
約324万トン |
小売店 |
|
約324万トン |
レストラン |
|
約324万トン |
家庭 |
|
約276万トン |
合計:約600万トン
事業所として食品ロス削減のためにできること
すべての人
- 食べ物への感謝の心を持つ
- 食品ロス問題に関心を持ち、自分にできることをする
- 適量の購入や注文をして、食べ残しをしない
- 消費期限と賞味期限を正しく理解し、食べられる食品を捨てない
- 生ごみの水切りを十分にして、ごみの量を減らす
食品製造業
- 製造量を考慮した適正量
- の原材料調達を行う
- 原材料をムダなく使い切り、未使用
- の原材料の有効利用に取り組む
- 製造過程でのミスを削減し不良品発生を減らす
- 賞味期限は商品の特性に応じて科学
- 的・合理的設定し、過度に短く表示
- しない
- 品質を保持できる容器包装を使用する
食品卸・小売業
- 需要を予測して適正量を仕入れる
- 配送時の汚破損を削減する
- 納品期限の緩和を検討する
- 在庫管理を適切に行い品質低下を防ぐ
- 少量パックの販売やばら売りを行う
- 賞味期限が迫っている食品や規格外品
- は、見切り・値引き販売をする
- 値引きの理由や品質に問題がないこと
- を積極的に情報提供を行う
飲食業
- 天候やイベント開催情報などから、来場者数を予測
- して仕入れや仕込みを行う
- 食材をムダなく使い切って調理をする
- お客様の好き嫌いや、食べたい量の聞き取りをする
- 食べきり・小盛・単品メニューを提示する
- 品質的に問題のない食品は、お客様の自己責任
- であることを分かってもらった上で、食べきる目安
- などの情報提供を行って、持ち帰り用に提供することを検討する
飲食店・事業所での食品ロス啓発チラシ
食品ロス削減への取組にご協力お願いします (PDFファイル: 190.3KB)
事業者の皆さんができること (PDFファイル: 320.1KB)
10月は食品ロス削減月間〔フードバンク、フードドライブの活用、SDGs〕
まだ食べられるのに破棄される食品のことを食品ロスと言います。
日本では、「食品ロス」として廃棄される食品は毎年約600万トンです。
食品ロス削減を図る1つの手段としてフードバンクやフードドライブに取り組んでいきましょう。
またフードバンク・フードドライブは、「食品ロス問題」と「貧困問題」の2つの問題を背景に活動し、SDGsの掲げる複数の目標と直結しています。
フードバンクとは
フードバンクとは、生産・流通・消費などの過程で発生する未利用食品を食品企業や農家などからの寄付を受けて必要としている人や福祉施設や団体に無償で提供する活動です。企業や農家だけではなく、広く一般家庭からも食品の提供を呼び掛けています。
ひょうごフードドライブ運動
フードドライブとは、家庭で余っている食品をゴミにせず、必要とする福祉団体等にスーパー等を通じて配布する活動です。
回収品目(1~7全てを満たすもの)
- 未開封のもの
- 賞味期限まで1か月以上あるもの
- 常温保存のもの(冷蔵・冷凍品以外)
- 製造者または販売者が表示されているもの
- 成分またはアレルギー表示のあるもの
- 日本語表記があるもの
- アルコール類(みりん・料理酒除く)や手作りの品以外もの
特に喜ばれる食品
米(白米)、乾麺(パスタ、素麺など)、調味料(食用油、醤油、味噌、砂糖など)、インスタント、レトルト食品、缶詰(肉、魚、野菜、果物など)、嗜好品(菓子、インスタントコーヒー、お茶など)
「兵庫県フードドライブ推進ネットワーク」参加スーパーは、兵庫県ホームページよりご確認ください。
もったいないを必要な人へ届けましょう
残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動
30・10(さんまるいちまる)運動とは…会食、宴会等に最初の30分、最後の10分は自分の席に座り、食べ残しを減らす運動。(平成23年度に長野県松本市が提唱)
飲食店等からの食品ロスのうち、約6割がお客さんの食べ残した料理です。三田市では30・10運動に取り組み、市職員から周知を始め、現在では市民の皆さんにも、会食、宴会等での食べ残しを減らすために、30・10運動を実践していただけるように啓発しております。
飲食店等の皆さんにもご理解いただき、お客様に30・10運動を勧めていただくなど、食品ロス削減の取組みにご協力をお願いします。
この記事に関するお問い合わせ先
市民生活部 クリーンセンター
〒669-1507 三田市香下1676
電話番号:079-563-5551
ファクス番号:079-563-6672
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更新日:2023年03月24日