皿池湿原について
現在、皿池湿原は希少動植物の保護、外来生物の持ち込み防止などを目的として、関係者以外の立ち入りを禁止しております。現地の見学につきましては、市が開催する見学会などにご参加ください。
令和5年度「湿原に残る希少種をみんなで守ろう!豊かな自然環境を未来へつなぎたい!」ふるさと納税型クラウドファンディングの受け入れ状況
寄付金額のご報告
令和5年度の三田市クラウドファンディングにご寄付いただき、誠にありがとうございました。寄付金の詳細について下記のとおりご報告いたします。
寄付金の使途 | 寄付件数(件) | 寄付金額(円) |
皿池湿原保全事業 |
3 |
22,000 |
運搬車を購入しました
いただいたご寄付は、大量かつ重い伐採木を運ぶための運搬車の購入に充てさせていただきました。
ご協力いただき、ありがとうございました!
購入品 |
数量 |
購入金額(円) | 充当金額(円) |
運搬車 | 1 | 93,093 | 22,000 |
ご寄付いただいた皆様
寄付者の皆様はこちらからご覧いただけます。(ホームページへの公表を希望された方のみ掲載しております。)
令和5年度「湿原に残る希少種をみんなで守ろう!豊かな自然環境を未来へつなぎたい!」 ふるさと納税型クラウドファンディングの受け入れ状況(PDFファイル:48.1KB)
皿池湿原とは
皿池湿原は、三田市が誇る貴重な湿原です。湿原は、常に湿った状態にあり、しかも貧栄養な立地に成立する特殊な草原です。そんな湿原がここ三田市に残っています。
湿原は、それ自体がめずらしいため、動植物も普段見ることのないものが棲んでいます。トキソウ、サギソウ、ムラサキミミカキグサ、モウセンゴケ、ミズギボウシ、スイランなどの可憐な草花が季節ごとに異なる彩りを湿原に与えます。また、ヒメタイコウチ(泳げない水生昆虫)やハッチョウトンボ(体長約2センチメートルの世界最小級のトンボ)が見られるのも湿原ならではです。
市の財産ともいえる貴重な皿池湿原ですが、湿原は人との関わりの中で育まれ、守られるという性格を有しています。周辺の里山の利用が湿原を守ってきたと考えられており、近年では放置された里山の、木々が湿原におおいかぶさるなど、環境の劣化が顕在化している例も少なくありません。皿池湿原でもその兆候が認められるため、市による木々の伐採など、保全管理を積極的に進めています。
豊かな生物多様性について
皿池湿原で確認されている湿原に特有な植物(湿原生植物)は48種類を数えます。兵庫県下の湿原について、湿原生植物の種数を調べたデータ(福井.2011年)による平均的な種数は22種であり、皿池湿原の湿原生植物の種多様性は非常に高く、県下トップクラスといえます。
また、湿原特有の昆虫であるハッチョウトンボ、ヒメタイコウチも確認されており、「兵庫県版レッドデータブック2012(昆虫類)」(兵庫県.2012)による貴重性のランクは、ハッチョウトンボがBランク、ヒメタイコウチがAランクとなっています。
その他、湿原周辺にみられる里山林、湿生林、ため池、草地などの生態系には、それぞれにおいて育まれる多様な生きものを見ることができます。
皿池湿原の貴重な生態系が、県の指定文化財(天然記念物)に指定されました!
皿池湿原は、湿原生植物が48種類確認されていること、「兵庫県版レッドデータブック」において、生態系、湿地植物群落でAランクに指定されていることなどが評価され、平成31年3月12日付で県の指定文化財(天然記念物)に指定されました。県指定文化財(天然記念物)としては、大舟寺(だいしゅうじ)のカヤ(波豆川)に次いで2例目となります。
指定文化財指定書交付式の様子
平成31年4月23日に兵庫県公館で指定書の交付を受けました。
皿池湿原保全活動計画について
三田市新環境基本計画で定める「市民の環(わ)で自然と暮らしをはぐくむまち三田」の実現を目指し、皿池湿原の素晴らしい自然環境を良好な状態で次世代に引く継ぎ、持続的に利活用していくための方針を定めた保全活動計画を策定しました。
皿池湿原保全活動計画 ~生物多様性さらいけ戦略~
表紙・はじめに・目次・第1章(「皿池湿原保全活動計画」策定の背景) (PDFファイル: 1.9MB)
第2章(皿池湿原の現状と課題) (PDFファイル: 5.8MB)
第3章(「皿池湿原保全活動計画」が目指すもの)・第4章(行動計画) (PDFファイル: 621.2KB)
第5章(推進体制)・参考文献・奥付け (PDFファイル: 406.5KB)
保全への取り組みについて
貴重な生態系が残る皿池湿原ですが、周辺の里山林が活用されなくなった結果、一部で湿原の樹林化が進むなど湿原環境の悪化がみられました。そこで市では、平成26年度より、樹林化した箇所の伐採や、土壌の掘り取りを行うなどの植生管理を実施するとともに、平成29年度からは、ボランティア組織「皿池湿原の守り人(もりびと)」を発足し、市民や企業、地域団体などの力も借りながら保全を進めています。現在、「皿池湿原の守り人」には、個人58名、企業1社(令和5年3月末現在)が登録され活動を行っています。
「皿池湿原の守り人」活動の様子
活動始動式
管理作業
管理作業
植生調査
地元FM局・ハニーFMで、皿池湿原の魅力を紹介しました!
令和5年5月17日に、ラジオ番組 『さんだ「学び×体験」ナビ~とっておき!』に里山のまちづくり課の職員が出演し、皿池湿原の魅力について語りました。
『皿池湿原の6月イベント』アーカイブ聴取(ハニーFMのサイトへリンク)
令和4年5月16日に、ラジオ番組 『さんだ 学び・子育て情報局』 に里山のまちづくり課の職員が出演し、皿池湿原の魅力について語りました。
『皿池湿原ハッチョウトンボとトキソウの観察会』アーカイブ聴取 (ハニーFMのサイトへリンク)
令和3年5月19日に、ラジオ番組 『さんだ「学び×体験」ナビ~とっておき!』 に里山のまちづくり課の職員が出演し、皿池湿原の魅力について語りました。
『有馬富士公園の様子&皿池湿原について』アーカイブ聴取 (ハニーFMのサイトへリンク)
令和2年5月20日に、ラジオ番組 『さんだ「学び×体験」ナビ~とっておき!』 に里山のまちづくり課の職員が出演し、皿池湿原の魅力について語りました。
この記事に関するお問い合わせ先
産業振興部 里山保全課
〒669-1595 兵庫県三田市三輪2丁目1番1号
電話番号:079-559-5226
ファクス番号:079-556-8153
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更新日:2024年05月22日