資源循環型竹林整備事業の活動内容紹介

更新日:2022年07月21日

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これまでに取り組まれてきた里山資源の循環利用補助を活用した活動を紹介

三田市では、木竹材などの自然の恵みが持続的に循環して維持・形成されてきた里山の再生を目指すため、資源循環型里山整備のモデル事業として、令和元年度から里山にある竹林や里山林の整備とその整備で伐採した木竹の循環利用に取り組む方を支援する補助事業を実施しています。

令和元年度から里山を整備し、里山からの資源を持続的に循環利用する多くの活動が取り組まれています。

これまでに取り組まれてきた活動を紹介します。

竹林整備のようす

令和元年度から市内の里山にあるの竹林整備が行われ、約6,100m2※の鬱蒼としていた「竹やぶ」が明るく日が差し込む「竹林」へと変わりました。(令和4年3月末)

荒れた竹林

長期間手入れされていない荒れた竹林

竹林整備の様子

竹林整備のようす

竹林整備の様子

竹林整備のようす

整備された竹林

整備後の竹林

資源循環利用のようす

里山の竹林整備で伐った竹がいろいろな製品に姿を変え、生活の中で利用され始めています。

竹炭作りの様子

土壌改良材となる竹炭作り

竹パウダー作りの様子

肥料となる竹パウダー作り

製品のご紹介

・竹炭
消臭や除湿のための竹炭

消臭や除湿のための竹炭

竹を原料として炭化したもので、炭の表面には微細な穴が無数に開いており、水分や物質の吸着速度が速いと言われています。

また、竹炭には、酸素を遮断し長時間で炭化する作り方と空気中で高温炭化する作り方があり、固さなどの違いを生かした利用がされています。

固い竹炭:調湿・消臭などに利用。

やわらかい竹炭:土壌改良などに利用。

土壌改良材のための竹炭

土壌改良材のための竹炭

~竹×低炭素~

竹は成長する過程で空気中の炭素を吸収しています。竹を炭にする行程の中で炭素を閉じ込め土に埋めることで空気中への放出が減らせると期待されています。

また、燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃度を超える温度でバイオマスを加熱して作られる固形物を「バイオ炭」と言い、農地へ施用することで温室効果ガスを吸収する取組の1項目として認められています。

(※バイオマス:再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)

 

・竹パウダー、竹チップ
肥料などの代わりになる竹パウダー

肥料などの代わりになる竹パウダー

粉砕機等で竹を粉状にした竹パウダーは、土壌改良材や飼料としての利用、生ごみと混ぜてボカシ肥料として使われています。

・竹酢液
tikusakueki

活動で作られている竹酢液

竹炭製造時の煙から採取された竹酢液には抗菌・消毒作用や植物を病害虫から守る効果があるといわれています。

・竹垣、支柱

軽くて加工性の高い竹の特徴を利用して、竹垣や農業資材の支柱などに使われています。

その他の用途について

その他にも食用竹炭や竹行灯、舗装材など竹の様々な用途について、製品の開発・研究が進められています。

令和3年度に資源循環に取り組まれた団体の紹介

団体名

製品
三田シルバー人材センター 竹炭・竹パウダー・竹酢液・竹チップ
草源舎・くるり 竹炭・竹パウダー・竹チップ・竹支柱
もりんちゅうの会 竹炭
たけとり物語 竹炭・支柱