乳幼児のお口の発達と食べ方【食育コラム令和3年11月号】
乳幼児のお口の発達
6~12か月頃
下の前歯2本が生え始め、続いて上の前歯2本が生え始める。
歯の生え始めはむずがゆく、よだれが増えたり、機嫌が悪くなることもある。
「歯がため」を用意しておくとよい。
12~18か月頃
上下の前歯8本が生えそろい、続いて最初の奥歯が生え始める。
歯ぐきで押しつぶして食べる。
前歯で食べ物をかじりとり、大きさや、形、かたさを感じたり、ひと口量を覚える。
18~24か月頃
1対の奥歯が生えそろい、続いて犬歯も生え始める。
噛む力は強くなってくるが、かたいものを食べるのは難しい。
かたい食べ物を頬と舌で支えながら、歯とあごを使って噛むことを学習する。
24~36か月頃
2歳代のうちに、20本の乳歯がほぼ生えそろう。(永久歯は28本)
3~4歳になると、口の中での処理も上手になるが、噛む力は大人より弱い。
その他
(注意)乳歯が生える時期や順番は個人差が大きく、上記通りでなくても、心配することはありません。1歳を過ぎて1本も生えてこない場合や、気になることがあれば、小児歯科に相談してみましょう。
乳幼児期に食べにくい食材
乳幼児期は大人と比べてかむ力が弱く、特に1~2歳は歯が生えそろっておらず、食べることが苦手な食材があります。
「バラバラ」「ぱさぱさ」「ペラペラ」「ぐにぐに」した食材は食べくく、ベーっと吐き出してしまうのは味が苦手なのではなく、お口の成長にあっていないことが原因かもしれません。
調理を工夫することで食べられるようになることもあります。
食品の特徴 | 主な食品 | 調理の工夫 |
---|---|---|
バラバラ (口の中でまとまりにくい) |
ブロッコリー、ひき肉 | シチューのようなとろみのあるものに入れると食べやすい |
ぱさぱさ (唾液を吸うもの) |
食パン、さつまいも | フレンチトーストやスープ煮でしっとりさせる |
ペラペラ (口の中に残る) |
わかめやレタス トマトや豆の皮 |
加熱して刻む 皮をむく |
ぐにぐに (弾力性の強いもの) |
かまぼこ、こんにゃく、いか、たこ | 小さく切る、1~2歳の間は与えない |
乳幼児のお口の発達と食べ方
お口の発達に合わせて上手な食べ方を促してあげましょう。
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更新日:2022年03月31日