日本の伝統食を知ろう~おせちを食べよう~【食育コラム平成30年12月号】

更新日:2022年03月31日

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 今年も残すところあとわずかです。
 この時期には、伝統的な行事がたくさんあります。
 おせち料理など、行事の日に食べられる特別な料理も、楽しみのひとつではないでしょうか。

 三田市のアンケート調査では、もっともよく取り入れられている行事食はお正月であり、次いで大みそかという結果でした。

家庭で取り入れている行事食の割合を示したグラフ

 日本の食文化が家庭で取り入れられるよう、知っておくことも大切ですね。

年末年始の行事食

 日本の伝統的な行事食の一部をご紹介します。

冬至かぼちゃ

オレンジ色の中身と緑の皮の冬至かぼちゃのイラスト

 冬至は、一年の中で最も昼が短い日。平成30年では12月22日が冬至の日に当たります。
 冬至の日にはかぼちゃを食べる習慣があります。かぼちゃは夏にとれる野菜ですが、どうして冬至の日に食べるのでしょう?
 現在では年間を通して、さまざまな野菜が手に入るようになりましたが、昔は冬に食べられる野菜は限られていました。そんな中で、長い間保存ができるかぼちゃは、野菜の少ない冬の貴重な栄養源でした。
 冬至の日に栄養豊富なかぼちゃを食べるのは、寒い冬を乗り切るための知恵だったのかもしれません。

年越しそば

年越しそばを食べる3人家族のイラスト

 12月31日、大みそかの夜に食べるそばのことを年越しそばといいます。
 そばを食べる理由には、そばが細く長く伸びることから「長生きできることを願う」、逆にそばが切れやすいことから「その年の災いを断ち切る」といった説があります。

おせち料理

えび、かまごこ、しいたけ、伊達巻などがお重に入った、おせち料理のイラスト

 おせち料理は、新しい年を迎えるお祝いの料理。
 内容は地域によってさまざまな特徴がありますが、縁起をかつぐ料理があるのは共通しているようです。
 みなさんの家庭では、どんなおせち料理がありますか?

おせち料理の具材と由来一覧
食材 由来
えび 腰が曲がるまで長生きできる
「めでたい」より
昆布 「よろこぶ」より
黒豆 まめに暮らす
数の子 子孫繁栄
田作り 豊作祈願
レンコン 先の見通しを明るく
ごぼう しっかり根を張って暮らす
里芋 子宝にめぐまれる
くわい 芽が出るように

おせち料理を作る理由

 おせちは日持ちのする料理で作られます。
 これは、「お正月の間、料理をせずゆっくり家族で過ごすため」、「正月にお店が休みになり、食材が手に入らなくなることに備えるため」、「年神様を迎えるにあたり、音を立てることや火を使うことを慎むため」など、いろいろな理由が考えられています。

おせちを囲む4人家族のイラスト

 日本の行事食は、家庭や地域で受け継がれてきた伝統的な食文化を、次世代へ伝えていく役割も果たしているのですね。
 来年のお正月は、おせち料理の意味を思い出しながら、家族や仲間と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本の伝統食を知ろう~おせちを食べよう~

 素敵な新年を迎えましょう!

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