日本の伝統食を知ろう~おせちを食べよう~【食育コラム平成30年12月号】
今年も残すところあとわずかです。
この時期には、伝統的な行事がたくさんあります。
おせち料理など、行事の日に食べられる特別な料理も、楽しみのひとつではないでしょうか。
三田市のアンケート調査では、もっともよく取り入れられている行事食はお正月であり、次いで大みそかという結果でした。

日本の食文化が家庭で取り入れられるよう、知っておくことも大切ですね。
年末年始の行事食
日本の伝統的な行事食の一部をご紹介します。
冬至かぼちゃ

冬至は、一年の中で最も昼が短い日。平成30年では12月22日が冬至の日に当たります。
冬至の日にはかぼちゃを食べる習慣があります。かぼちゃは夏にとれる野菜ですが、どうして冬至の日に食べるのでしょう?
現在では年間を通して、さまざまな野菜が手に入るようになりましたが、昔は冬に食べられる野菜は限られていました。そんな中で、長い間保存ができるかぼちゃは、野菜の少ない冬の貴重な栄養源でした。
冬至の日に栄養豊富なかぼちゃを食べるのは、寒い冬を乗り切るための知恵だったのかもしれません。
年越しそば

12月31日、大みそかの夜に食べるそばのことを年越しそばといいます。
そばを食べる理由には、そばが細く長く伸びることから「長生きできることを願う」、逆にそばが切れやすいことから「その年の災いを断ち切る」といった説があります。
おせち料理

おせち料理は、新しい年を迎えるお祝いの料理。
内容は地域によってさまざまな特徴がありますが、縁起をかつぐ料理があるのは共通しているようです。
みなさんの家庭では、どんなおせち料理がありますか?
食材 | 由来 |
---|---|
えび | 腰が曲がるまで長生きできる |
鯛 | 「めでたい」より |
昆布 | 「よろこぶ」より |
黒豆 | まめに暮らす |
数の子 | 子孫繁栄 |
田作り | 豊作祈願 |
レンコン | 先の見通しを明るく |
ごぼう | しっかり根を張って暮らす |
里芋 | 子宝にめぐまれる |
くわい | 芽が出るように |
おせち料理を作る理由
おせちは日持ちのする料理で作られます。
これは、「お正月の間、料理をせずゆっくり家族で過ごすため」、「正月にお店が休みになり、食材が手に入らなくなることに備えるため」、「年神様を迎えるにあたり、音を立てることや火を使うことを慎むため」など、いろいろな理由が考えられています。

日本の行事食は、家庭や地域で受け継がれてきた伝統的な食文化を、次世代へ伝えていく役割も果たしているのですね。
来年のお正月は、おせち料理の意味を思い出しながら、家族や仲間と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本の伝統食を知ろう~おせちを食べよう~
素敵な新年を迎えましょう!
12月食育コラム配布用(別ウィンドウで開きます) (PDFファイル: 1.4MB)
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更新日:2022年03月31日