帯状疱疹とは
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルスによって生じる皮膚疾患です。
水痘が治った後も、ウイルスは長期間体内に潜伏しており、ストレスや加齢などによる免疫力の低下に伴ってウイルスが再活性化することで、帯状疱疹を発症します。また合併症として、皮膚症状が治癒した後も、数か月から場合によっては年単位で痛みが持続する「帯状疱疹後神経痛」があります。
帯状疱疹は治療法として抗ウイルス薬があり、早期発見・早期治療により、合併症の予防効果も期待できるため、もしかしたらと思ったらすぐに医療機関に受診することが大切です。
症状・特徴
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、特徴は体の左右どちらかに生じる痛みやかゆみを伴う発疹です。
腕や胸、背中など多くは上半身にみられますが、顔や首などに生じることもあり、3~4週間ほど続きます。
まず皮膚にピリピリとした神経痛のような痛みが起こり、1週間程度で痛みがある部分に赤い斑点がみられるようになります。その後、赤い斑点内に水ぶくれができ、水ぶくれが破れてびらん(ただれた)状態になり、そこがかさぶたになって症状がおさまるという経過をたどります。
帯状疱疹は水痘になったことのない人が、主に水ぶくれに接触することでウイルスをうつしてしまう恐れがあります。水ぶくれがかさぶたとなって完全に乾燥するまでは注意が必要です。
帯状疱疹かも?と思ったら
帯状疱疹の疑いがある場合は速やかに皮膚科や内科を受診しましょう。
早期に治療することで、重症化を防ぎ症状の持続期間を短縮することが見込めます。
治療を受けないまま放置すると、高熱等の全身状態の悪化や合併症が現れる場合がありますので、もしかしたらと思ったらすぐに医療機関に受診しましょう。
予防のポイント
免疫力を低下させない
免疫力の低下がきっかけとなり、帯状疱疹は発症します。
日ごろから体調管理に気をつけることが重要です。
1.さまざまな栄養素をバランスよく
2.適度な運動
3.十分な睡眠
4.ストレスを解消
予防接種
現在、生ワクチン「ビケン」と不活化ワクチン「シングリックス」の2種類があります。
保険適用はなく、個人の希望に基づき実施する任意接種に位置付けられているため接種料金は全額自己負担です。接種を希望する場合は、かかりつけ医など医療機関に直接ご相談ください。
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更新日:2024年02月20日