三田米の豆知識
三田米はこんなところで作られています

三田市は兵庫県の南東部に位置し、面積は大阪市と同じくらいの大きさです。
周辺部には山地が多く、北から東にかけて標高500メートルから700メートルの山々が連立し、南東部には美しい田園風景を創り出している農村とともに計画的に開発されたニュータウンの美しい街並みを誇る田園都市が広がっています。
そして、この地域の気候は瀬戸内海気候に属し、年間の降水量は1300ミリメートル前後、日平均気温は最高19.5℃、最低9.0℃と農耕には適度な恵みをもたらしてくれます。この穏やかな気候と豊かな環境の中で育てられる米は年間約5900トン、面積にして約1200ヘクタール、市の総面積の約1割に相当する田んぼで作られています。
三田米の品種
三田米とは、兵庫県産地品種銘柄に載っている品種のうち三田市内で栽培され三田で出荷された米のことを言います。
三田市内で作付けされているお米の品種で主要なものは「コシヒカリ」、「山田錦」、「どんとこい」です。
「コシヒカリ」
米の粘りが強く食味に優れる品種ですが、栽培上は倒伏しやすい、いもち病に弱いなどの欠点も併せ持っています。
「山田錦」
酒米の品種で、大吟醸酒の酒米として最高位にランクされ、全国の酒蔵が手に入れたいと思っている酒米です。ただし、倒伏しやすく、病害虫に弱いといった点で栽培上の苦労が大きいのが生産現場の悩みとなっています。
「どんとこい」
学校給食にも使われる良食味の多収品種です。丈が短くて倒れにくいのが特徴です。
環境に配慮した米づくり
三田米では、環境に配慮した米づくりも行われています。
「環境創造米」
植え付け前に堆肥や稲わらなどの有機物を投入し、さらに県下で行われる通常の栽培で使われる農薬の量の半分以下で栽培されていますので、自然環境へのやさしさや人の健康に配慮した米づくりによってできあがったお米です。
「あいがも米」
除草・捕虫・施肥といった栽培管理をあいがもに補ってもらいながら米づくりを行っています。
キツネや野犬などにあいがもが襲われないように網で囲うなど、色々苦労が多いあいがも米づくりですが、大きな魅力があります。
それは化学肥料や農薬に頼らない環境や人にやさしい米づくりができるという点です。あいがもを田んぼに放し飼いすると、脚で土壌をかきまわすため雑草が発芽しにくく、また雑草が発芽して生育しても、あいがもがエサとして食べてしまいます。水田で暮らすあいがもの排せつ物も肥料として田んぼに還元されます。
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更新日:2022年03月31日