SUNだなヒト。「学ぶことで世界は広がる 「学びたい」その想いに 一筋の光を照らして」令和4年10月18日放送
ラジオ番組「SUNだなヒト。」
広報誌「広報さんだ」の『SUNだなヒト。』のコーナーに掲載された方にお話を伺い、人にスポットを当てて、地域の魅力をお伝えするラジオ番組です。
地元FM局・ハニーFM(82.2メガヘルツ)で、毎月第3火曜日の15時10分から放送していますので、ぜひお聴きください。

番組内容(広報さんだ)
特定非営利活動法人 みかづき 理事長の谷生 禎章さん
「『自分の未来のために勉強がしたい!』そう思っている子どもたちの想いに寄り添い、人生をよりよくするためのお手伝いがしたいんです」力強く語るのは谷生禎章さん。塾業界で働く中で、月謝を払えずに塾に行かせられない家庭や塾を辞めざるを得ない家庭を目の当たりにしてきた。2020年11月、経済的理由で塾へ通うことが困難な子どもたちに無償で勉強を教える「みかづき」を開いた。『私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです』森絵都の小説「みかづき」の一文に心惹かれ、その名をもらった。
間もなく通い始めた中学生がいた。「中学を卒業したら働こうかな。でも…やっぱり高校に行きたい」子どもを預かるということは、その子の人生を預かること。一人一人の想いに耳を傾け、それぞれに合った指導を大事にしている。本人の努力もあり、無事志望校に合格。高校進学を諦めていた子が大学進学を目指して現在も「みかづき」に通う。「学ぶことは自分の持つ可能性を拡げ、世界観を創っていくということ。おおげさかもしれないけど、ここに来てこの子の人生は変わりました。一緒に道を切り開くことができて嬉しい」と表情を緩ませる谷生さん。
活動を始めて約2年。経済的事情以外にも困っている子たちをじかに見てきた。学校に行けなくなった子、親の看病や介護、兄弟の面倒を見るヤングケアラー、母語が日本語でない子など。「本当に困っている子どもたちって誰なんだろう――」自問自答する日々。でもたどり着くのは「困っている子どもたちを助けたい。学びたい気持ちを拾ってあげたい」ただその想いだった。「困ってたらいつでもおいで」今後は経済的事情以外でも困っている子どもたちを受け入れていく予定だ。
一方、いつかは「みかづき」のような場所が必要ない社会になってほしいとも願う。「活動しながら常に矛盾を抱えているんです。困っている子どもたちを社会全体で支えられるような仕組みができれば」そのためにまず全国に活動を広げていくのが目標だ。子どもたちの想いの架け橋となり、未来に一筋の光を照らして。
広報誌「広報さんだ」10月号『SUNだなヒト。』 (PDFファイル: 343.1KB)

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更新日:2022年12月23日