令和6年12月三田市議会定例会(第379回)市長提案説明

更新日:2024年11月26日

ページID: 29723

はじめに

皆様、おはようございます。
令和6年12月三田市議会定例会の開会に当たり、議員の皆様のご健勝を心からお喜びし、日頃のご精励に対し深く敬意と感謝を申しあげます。
今年も残すところ1カ月余りとなりましたが、酷暑が続き秋を感じる期間が少なかったように思います。そのような中でも、私も三田の秋の味覚を満喫させていただいています。魅力的な三田産の秋の食材を市内外に供給されている生産者の皆さんには心から感謝申しあげます。
さて、今年は9月の市議会議員選挙、10月の衆議院議員選挙、11月の兵庫県知事選挙と選挙が続いた年でした。衆議院では、与党が少数与党となり、先日11日に発足した第2次石破内閣は、「地方創生」を看板政策に掲げ、来年度予算に関連交付金を倍増する方針をたてています。そして、兵庫県では齋藤知事が再任され、これまで進めてきた若者支援など県民に直接届く施策を充実させていくとしています。市としましても、私自らが動きこれまで以上に県との連携を図り、これから本番を迎える予算編成作業においても、国及び県の動向も注視しながら取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。
 

報告事項

それでは、提案理由の説明に先立ちまして、ご報告を申しあげます。
先ほども申しあげましたが、令和7年度の予算編成が始まっております。令和7年度は、「こどもを核としたまちづくり」を本格化する予算として、限られた予算の中で優先順位をつけながら、「子どもを産み、育てることができて良かったと思えるまち」や「子どもが、大人になってもこのまちなら学びや交流などを通じて成長できると思えるまち」など、志向するまちの姿に資する事業については、先送りすることなく積極的に予算化してまいります。
次に、私自らが先頭に立って進めている「こどもを核としたまちづくり」につながる取り組みについて3点ご報告をさせていただきます。

(1)公民連携を活用した各種取り組み

これまで様々な形で公民連携の手法を活用し、スピード感をもって課題解決につなげているところでありますが、新たに効果を上げている取り組みについてご報告いたします。
まず、公共交通機関の担い手確保についてですが、子どもから高齢者までの日常生活を支える重要なインフラであるという認識のもと、7月に神姫バス株式会社と連携協定を締結し、全国初である担い手共創プロジェクトとして、協力して取り組むことになりました。現在、この協定に参画した団体から2人がエントリーされていますが、この方たちは、将来三田市内における公共交通を担う人材の候補者であり、連携協定を契機に、着実に地域公共交通を維持する仕組みが動きだしています。また、一方で、まちの持続可能性を高める仕組みづくりとして、自家用有償旅客運送や相乗りタクシーなど、地域の特性に応じた地域内交通の導入に向けた取り組みも拡大しており、市としても積極的に支援をしてまいります。
次に、三田の誇れる里山の保全と道路施設等の環境負荷及び維持管理費用の低減を目指すための取り組みとして、10月1日にバンブーペイブ協会と連携協定を締結し、三田市内の放置竹林から産まれた竹チップを利用した舗装技術の実験を開始しました。バンブーペイブ協会が行政と連携協定を結んでこのような取り組みを行うのは全国で初めてとのことであります。まずは、フラワータウンリング道路で実験します。この実験で竹チップの供給量や舗装の耐久性、機能性、雑草繁茂抑制効果等を検証し、交通事故の防止や財政負担軽減のみならず、景観形成やSDGsにも資する取り組みとして非常に期待しており、今後は実証実験の検証結果をふまえ、サスティナブルな取り組みのさらなる充実を図ってまいりたいと考えています。
そして、来月22日には、本年8月に締結した神戸大学との包括連携協定に基づき、中学生・高校生を対象に、地元で働く未来の医療人材の育成につなげることを目的としたイベントを開催いたします。この事業はまさに三田での医療人材の確保を目的とした取り組みであり、現在、当初の定員200名を超える多くの申し込みをいただいており、申し込みいただいた方全員が参加できるように定員を増やす対応などを行っています。この取り組みにより、将来の地域医療を守るだけでなく、三田市で学び育った若者が三田で住み、働く場を創出することで、住み続けたいまちづくりを進めてまいりたいと考えています。
また、先日神戸大学の藤澤学長と三田で個別に対談をさせていただき、地域医療をはじめ、様々な分野で同大学と連携し、市のパートナーとして、一緒に三田の課題を解決していくということを改めて確認いたしました。
このように、市では公民連携・産官学連携の手法を活用し、多くの地域課題に取り組んでいます。今後も「公民連携先進都市」として、まちづくりのあらゆる分野において公民連携を最大限活用してまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

(2)三田の魅力発信に向けた取り組み

私は、まちづくりを行うに当たって、市外の方や市民の皆様が「三田に住んでみたい、住んでよかった、住み続けたい」と思っていただくには、市長である私自らがまちの魅力を発信していくことが大事であると考えています。その考えのもと、テレビやSNS、イベント等に出演し、積極的に三田をアピールしてまいりました。
テレビでは、三田の魅力発信や三田への移住検討者に先輩移住者や地域につなぐ役割を担っている「さんだ住まいるチーム」と一緒に、BSよしもとの番組「市町村長うた自慢まち自慢」に出演し、三田の魅力を伝えました。
SNSでは、関西学院大学の2人の学生が運営する総フォロワー数4.5万人超の「ヒョウゴジテン」に、三田の「食」「観光」「体験」の3つのジャンルごとにPR動画を作成していただいています。9月末から定期的に配信されており、1本目の動画には私も出演いたしました。現在までに8回配信されており、視聴回数が多いものでは4.9万回に達しています。この取り組みは、若者等に三田の魅力を知ってもらう大切なツールになると期待をしているところです。
また、イベントでは、今年50回目を迎えた「さんだ農業まつり」において、50回記念として、ふるさと納税の返礼品である純金キッピーしおりを子どもたちにプレゼントする企画に参加し、アピールしたところであります。市内イベントだけでなく、市外各所でも、事に触れて三田の歴史、魅力に加えてふるさと納税返礼品などについてお話させていただいており、今後も様々な広報媒体、メディアを活用しながら、三田の魅力をトップセールスにより発信していくとともに、農村地域、ニュータウン、市街地それぞれの地域特性に応じたまちづくりについても積極的に発信し、税収アップ、経済活性化にも努めてまいりたいと考えています。

(3)市民との対話を通じて進めるまちづくり

現在までに「子育て」をテーマに、タウンミーティング「こんにちは!市長です」を7回実施してきました。これまで、子育て当事者、子育てグループ、PTA、子ども食堂運営団体や子どもの学習支援を行う団体など多くの皆様と対話してきました。その中で、皆様の悩みや困り事を直接お伺いできたことは、大変有意義であったと考えています。特に、神姫バス様のご理解のもと、小規模特認校にかかる路線バスの運行時間の調整を行うことができたことは、タウンミーティングで顔を合わせ、直接お話を聴かせていただき、当事者の方々の考えや思いを肌で感じることができたからだと実感しております。令和7年度の予算編成に当たっても、タウンミーティングでいただいたご意見を参考にさせていただき、公民連携・産官学連携の取り組みを活用しながら「こどもを核としたまちづくり」を力強く進めていきたいと考えておりますので、議員の皆様のご理解を賜りますようお願いいたします。

議案説明

それでは、今期定例会に提案いたしました議案につきまして、ご説明を申しあげます。
まず、予算案件でございますが、令和6年度一般会計補正予算の1件であります。
議案第82号「令和6年度一般会計補正予算(第6号)」では、総額4,492万円の増額補正をしようとするものであります。そのほか、条例案件6件、事件決議3件の計10件を本日提案いたしました。
なお、今会期中に予算案件、条例案件及び人事案件を追加提案いたしたく考えておりますので、ご了承を賜りたくお願い申しあげます。
以上をもちまして、提出議案の説明を終わります。
 

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書課
〒669-1595 兵庫県三田市三輪2丁目1番1号
電話番号:079-559-5028
ファクス番号:079-564-6563
​​​​​​​
メールフォームからのお問い合わせ