路面状況把握に関する実証実験
事業の概要
令和4年7月から、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社がテレマティクス自動車保険契約を通して蓄積した自動車走行データと、三田市の道路パトロールカー等の走行で蓄積した自動車走行データをもとに、統計加工を施した上で路面異常推定箇所を地図上に可視化し、効果を検証しています。
実施の背景
三田市は、電車やバスなどの公共交通が整備されている地域やルートがあるものの、市内市外の移動において自動車を利用する機会が多いのが実情です。自動車の利用において、「交通事故の低減」や「道路の維持管理」、「排気ガスの低減による脱炭素推進」、「渋滞緩和」など様々な課題があります。これらの課題に対して、自動車の走行により収集可能なデータ(加速度や振動、位置情報など)を活用することで、課題解決につながるか実証に取り組んでいます。
本事業を通じて、三田市において民間企業等と連携しながら、自動車走行データを活用した新たなサービスや価値を創出し、Society5.0の早期実現とスマートシティ推進をさらに加速、拡大させていきます。
実証の進め方
実証は次のような流れで実施します。
- 自動車保険契約者の車に搭載されたタグで自動車走行データを収集
- データを蓄積
- 統計等の加工やデータ分析を実施
- 路面に異常があると推測される地点を可視化
- 道路パトロールカーで出動して路面状況を調査
- 路面状況把握につながったか検証
取り組みのポイント
効果測定や検討・実施する主なポイントは次のとおりです。
- 日常の道路点検作業の負荷軽減
- 走行量を加味した修繕の優先度
- 路面損傷部分における修繕効果
各者の役割
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
路面状況把握システムを活用した路面異常推定箇所の可視化・分析等
三田市
道路パトカー等でのデータ収集、可視化後の路面異常推定箇所の確認、実証実験結果を踏まえた道路点検作業の見直し、等
参考画像
タグの自動車への搭載イメージ
データに基づく現地確認の様子
参考資料
記者提供資料
2022年7月11日-自動車走行データによるデータ利活用型スマートシティ推進事業に着手 (PDFファイル: 789.3KB)
その他
総務省統計局統計データ利活用センター「令和5年度統計データ利活用事例集」
総務省統計局統計データ利活用センターが取りまとめた「令和5年度統計データ利活用事例集」に、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との路面状況把握に関する実証実験が掲載されています。
全体版の26ページと分割版3の10ページに掲載されています。
この記事に関するお問い合わせ先
総務部 DX推進課 スマートシティ推進係
〒669-1595 兵庫県三田市三輪2丁目1番1号
電話番号:079-559-5096
ファクス番号:079-559-6877
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更新日:2024年04月08日