車載カメラを活用した道路マネジメントシステム開発に係る共同研究(終了)
事業の概要
令和4年9月から、三菱電機株式会社三田製作所(兵庫県三田市)と連携し、AI(エーアイ)が路面で修繕を要する損傷を自動検知する機能を構築し、電子地図上へ展開することによる見える化や、時系列化により市内各所の損傷状況の変化、劣化速度の分析などを行います。
この取り組みにより、実現性や従来業務とのコスト比較を評価し、システム実用化の検証を行います。
実施の背景
三田市では、総延長が約700キロメートルに及ぶ市道を、道路パトロール車の運行や不具合通報システムなどによる市民からの通報、及び重要路線においては5年に一度の路面性状調査を実施するなどして損傷状況を把握し、必要に応じて応急修繕や計画的な修繕工事を実施しています。
このように長距離の管理延長を目視主体で日常管理していることから、市道の画一的な維持管理の実施が困難な現状です。このため、本共同研究の成果が計画的な予防対策に繋がることを期待しています。
取り組みの狙い
修繕を要する損傷をAI(エーアイ)が自動検知する機能を構築し、電子地図上への展開による見える化や、時系列化により市内各所の損傷状況の変化、劣化速度の分析などを行います。
これによって、以下のような効果が期待できます。
- 損傷状況把握の精度が高まる。
- 市内各所における損傷の特徴を明確にできる。
- 損傷の特徴に応じた修繕工法の採用で、将来の修繕コストが抑制できる。
これらの効果の実現性や従来業務とのコスト比較を評価し、システム実用化の検証を行っていきます。
各者の役割
三菱電機株式会社三田製作所
システム構築、収集データの整理・分析、研究報告書の作成
三田市
システム構築に必要なノウハウの提供、道路状況データ収集のための走行実験、システムの評価、運用面での課題抽出
更新日:2024年03月26日