三田市史 第1巻 通史編1 - 考古・古代・中世・近世

更新日:2022年03月31日

ページID: 3758

三田市域(旧摂津国有馬郡・河辺郡北部)に関する46年ぶりの通史

多様な段丘面と武庫川、有馬層群の山々が織りなす地理的な成り立ち

「三田米」につらなる豊かな農業と、畿内の代表的な木材、窯業産地としての特徴を備えた古代の三田盆地

南北両朝がせめぎ合い、特徴ある赤松有馬氏の本拠地となった中世の三田

近世初期の領主の変遷と畿内の代表的外様大名九鬼氏の定着と、麻田藩青木氏の有力な基盤

ページが開かれた本と、閉じてカバーに収納された本を並べた「三田市史第1巻」の写真

体裁

三田市史第1巻のページを大きく開いた状態で撮影した見本写真
  • A5判、カラー、1,082ページ(口絵8頁、本文992頁、目次・資料等82頁)三田市史第1巻の組見本
  • 価格:2,500円(税込)
  • 平成23年3月31日刊

編集の特色

  • 写真・図版を多用(計568点)し、用紙や印刷・製本方法を吟味したカラー印刷。
  • 資料編との連携を重視するとともに、関連する資料や文献も提示。
  • 叙述の典拠となった身近にある地域の記録遺産・歴史遺産を写真で紹介。

主な目次

第1部三田のあけぼの(市域の地理的な特徴と考古学からみた歴史)

  • 第1章歴史の舞台としての市域の成り立ち
  • 第2章考古学からみた歴史のあけぼの

第2部古代・中世の三田(奈良時代から戦国時代)

  • 第1章律令体制下の有馬郡
  • 第2章源平の戦いと公武政権
  • 第3章室町・戦国時代の動向

第3部近世の三田(豊臣政権による太閤検地から大政奉還に至る江戸時代)

  • 第1章近世初期の三田
  • 第2章藩政の成立
  • 第3章藩政の展開
  • 第4章幕末維新期の政治と社会
  • 第5章近世の人とくらし

目次

読みどころ

  • 市域の地形的特徴である段丘面・準平原・河川の穿入(せんにゅう)蛇行(だこう)を基軸に、地形的特徴と祖先の営み(遺跡)との関連について考察。
  • 市域の考古学の最大の特徴である古墳時代後期の群集墳や飛鳥時代の終末期古墳について、焼き物や金属製品などの「工業生産」の観点から考察。
  • 六甲山頂から三田市域に及んだ古代有馬郡について、郡境の変動やその中心が市域南部周辺にあったこと、律令政府からは、湯治場(有馬温泉)と木材の有力な供給地として位置付けられ、約1000ヘクタール程の水田と5000人程の人口を擁する豊かな地域として把握されていたことなどを解明。
  • 平安時代末期頃から天皇家や摂関家の領地(荘園)が設定されるとともに、東方からは多田源氏の影響力が及び、南北朝時代は両朝の勢力争いの舞台となった経過を概観。
  • 室町時代に覇権を握った播磨の豪族赤松氏の一族である有馬氏について、歴代の検討を進めながらその系譜を解明。
  • 山崎・有馬氏と続く初期の大名から松平氏の時代を経て九鬼氏三田藩と青木氏麻田藩(高平地区)の成立にいたる過程を考察し、三田3万(6千)石の成立については有馬氏、三田陣屋の成立については松平氏の三田入部が画期とみられることを解明。
  • 九鬼氏三田藩・青木氏麻田藩の成立経緯と藩政の展開について、これまでで最もまとまった今後の基本文献となる。
  • 市域を豊かな農村を控えた交通・流通・経済の要所と位置付け、その具体像の解明に努めた。
  • 人々の生活の諸相の叙述に留意するとともに、特徴的な曹洞宗寺院の組織や有馬富士、花山院といった現代に続く「名所」の成立過程について検討。

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 文化スポーツ課
〒669-1595 兵庫県三田市三輪2丁目1番1号
電話番号:079-559-5144(文化担当)、079-559-5145(生涯学習担当)、079-559-5022(スポーツ担当)
ファクス番号:079-563-1360

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