三田市史近代資料完結記念展示
ごあいさつ
この度『三田市史』としては8冊目の配本となる、第6巻近代資料2を刊行しました。
市史の近代資料は、おおむね1867(慶応3)年の大政奉還前後から、1958(昭和33)年の三田市の誕生頃までの期間を対象に、市の前身となる地域に関する様々な歴史資料を2冊にあつめた史料集です。
とかく歴史資料といいますと、「古文書」(こもんじょ)のイメージから、何かしら特別でそこらにあるものではなくて、むずかしくて専門家以外にはとっつきようのない存在のように思えますが、実を言うと決してそうではありません。
近代の資料は結構身近にあります。
近代の資料は結構だれにでも読むことができます(ちょっと忍耐はいりますが)。
身近でだれにでも読める近代資料には、読む楽しみ・発見する楽しみがあるはずです。
そこで近代資料2冊の完成にちなんで、「本当は身近な近代資料」の楽しさを体験していただこうと、ささやかなパネル展示を企画しました。
史料のワンダーランドにようこそ。
しばし史料の世界をお楽しみください。
2008年2月1日
市史編さん担当一同
(展示内容はPDF形式のファイルで掲載しております。)
第1講三田藩一揆の風景を訪ねて
明治維新直後の三田藩をゆるがし、近隣地域の世情にも大きな影響をあたえた明治2年三田藩一揆の史料を読みながら、その故地を訪ねます。
はじめに
「諸事風聞記」(朝野家所蔵)
「諸事風聞記」(朝野家所蔵)『三田市史』第6巻(近代資料2)に掲載した史料(三田地区朝野氏所蔵「日和附諸相場附諸事聞書控」)をもとに、一揆の風景をもとめて市内各所を訪ねます。
一揆勢の動向
野原の三叉路
明治2(1869)年11月15日〔新暦の12月17日(金曜日)〕の早朝に高熊野(現在の藍地区)に集結した一揆勢は、加茂(広野地区)や行基堂(三輪地区川除)、上野原(三輪地区三輪)を経て勢力を増しながら三輪町・三田町を目指しました。
お礼とお願い
ささやかな史料とのひとときを楽しんでいただけましたでしょうか?
あえて「解読」の結果を示さない史料もあったと思います。「答え」がわからない問いかけがあったかもしれません。
史料の文字としての「読み方」は、通常一つだけです。ですが読んだ史料の「解釈」は、一つとは限りません。ましてや、景観や「場」の雰囲気などは「読み方」からして人さまざまでしょう。
そのことを体験いただきたくて、ちょっと不親切で割り切れない展示になりました。
ご覧いただいた通り近代の資料は身近にあります。近代の資料はだれにでも「読む」ことができます
だからこそモノとしての近代・現代の史料は、その重要さや尊さがなかなか認識してもらえないという可哀想な運命にもあります。
でもこのささやかなパネル展示に最後までおつきあいいただいたあなたは、もう私たちの仲間、史料探偵団の一員です。
わたしたちの地域の歴史を守るため、あなたのミッションは始まっています。
史料かも!と思われた方はお気軽に市史編さんへ。
秘密厳守でご相談に乗らせていただきます。電話番号 079-559-4466!
この記事に関するお問い合わせ先
〒669-1595 兵庫県三田市三輪2丁目1番1号
電話番号:079-559-5144(文化担当)、079-559-5145(生涯学習担当)、079-559-5022(スポーツ担当)
ファクス番号:079-563-1360
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更新日:2022年03月31日