日出坂峠のもの言い地蔵

更新日:2022年03月31日

ページID: 1897
うたた寝する男の傍で二体のお地蔵さんが話をしている様子のイラスト

摂津と丹波の国境(くにざかい)の日出坂(ひでざか)峠に「もの言い地蔵」と呼ばれる地蔵がある。

丹波から出て来た坊さんが、峠の地蔵堂で雨宿りをしていた。うたたね中に地蔵がものを言ったのを聞いた。

「達者じゃ。でも寿命は十七。虻(あぶ)でちょんな。」十七年後に再びこの地にやって来たところ、以前聞いたあの不思議な話が実際に起きていた。

十七才になる若い大工が、虻がしつこくまとわりつくので、ちょんなで追い払っていたら、首に当たって死んだというのである。

坊さんは、彼の死をいたみ、お経を唱えた。このことを知った村人達はこの地蔵を「もの言い地蔵」と呼ぶようになったという。

イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年

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