東仲古墳
名称 | 東仲古墳 |
読み | ひがしなかこふん |
所有者 | 個人 |
指定区分 | 市 |
種別 | 史跡 |
年代 | 古墳時代 |
指定年月日 | 昭和55年9月26日 |
所在地 | 末東 |
地区 | 広野 |
数量 | 1基 |
青野川中流に所在する千丈寺山より南西に延びる尾根末端に位置する単独の古墳である。自然地形をたくみに利用して築いた直径18m、高さ3.5mの円墳で横穴式石室を埋葬主体とする。
石室は南西に入口をもつ左片袖式の横穴式石室で、玄室長3.78m、幅1.90m、高さ2.65m、羨道部長3.95m、幅1.28m、高さ1.77mの規模である。注目されるのは、石室の奥壁から入口を見ると右側中ほどに長さ70cm、幅46cm、高さ5cmの1枚の石棚が突き出ていることである。奥壁に接して石棚構造を持つ古墳は瀬戸内・紀伊地方に分布するが、この古墳のように入口に近い玄門部に取り付けられる例は、これ以外にはない。
石棚の目的は燈明台・供物置台などの諸説があって明らかではない。6世紀中頃のものと考えられる。
更新日:2022年12月28日