源平合戦図絵馬(東野上区)
名称 | 源平合戦図絵馬 |
読み | げんぺいかっせんずえま |
所有者 | 東野上区 |
指定区分 | 市 |
種別 | 有形民俗文化財 |
年代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成9年7月18日 |
所在地 | 東野上 |
地区 | 広野 |
数量 | 1面 |
義経軍が平家の本陣を奇襲した「一の谷の合戦」を描いた絵馬である。近世には男児が生まれると、こうした勇壮な絵を神社に奉納した。
画面右上に源氏の白旗が棚引き、甲冑姿で母衣を負い、騎上から部下を叱咤する武将、左下には虚をつかれて敗走する平家の狼狽した様子がいきいきと描かれ、顔の表情や衣類の柄から具足に至るまで緻密に表現されている。左下に皇室の御在所とした鳳輦の屋形車がみえる。
形態は薄板二枚継ぎ、前面に和紙を貼り、胡粉を下地として塗り込め、何色かの顔料で着色した絵馬である。現状は部分的に彩色顔料が剥落し、地板の木目まであらわになったところがあるのが惜しまれる。墨書銘「元禄八年(1695)」六月吉日、當村長兵衛七右衛門」とあり、世界最古の在銘絵馬で、東野観音堂に収録されていた。
更新日:2022年12月28日