算法額附算法額文書(酒滴神社)
名称 | 算法額附算法額文書 |
読み | さんぽうがくつけたりさんぽうがくもんじょ |
所有者 | 酒滴神社 |
指定区分 | 市 |
種別 | 考古資料 |
年代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成元年3月22日 |
所在地 | 藍本 |
地区 | 藍 |
数量 | 1面 |
江戸時代の数学者たちのうち、難問題を解いたときは自分ひとりの力だけで解答できたのでなく、神仏の加護によるものだと考え、計算方法を書いて額に仕立てて、氏神へ奉納するならわしがあった。藍の酒滴神社に「文化8年(1811)波田村寅年之男」と書いた「算法二条解」の奉納額がある。額裏に「下垣内市左衛門正矩」と墨書してあるので寅年の男は同村の市左衛門であることがわかった。県下最古の算額である。
問題は杉板2枚をついだ板に2題あって、扇図形の応用問題の解答をのせている。当時このような図形を解く方法を考えた数学者は江戸の永井正峯で、「五明算法」と呼ばれ、寛政9年(1797)に発案したという。
現在神社門上に掲げられているものは復元額で、これは墨書の消えかかっているのを和算研究会の人びとの手で解読され、市左衛門の子孫下家地豊氏が再奉納したものである。
更新日:2023年01月04日