一石五輪塔(蓮花寺)

更新日:2023年01月04日

ページID: 19434
一石五輪塔
情報
名称 一石五輪塔
読み いっせきごりんとう
所有者 蓮花寺
指定区分
種別 考古資料
年代 室町時代
指定年月日 昭和55年9月26日
所在地 下槻瀬
地区 高平
数量 1基

蓮花寺境内、代々の住職共用塔が立っている墓地内にある。

石材はこのあたりの中世石造物に使われている石英粗面岩でなく、表六甲の御影の石である。特別の注文を受けた御影の石工が刻み、六甲越えで運ばれてきたものであろう。

上部の宝珠・受花が欠損、笠石・塔身、基礎の正面に東方発心門の種子、基礎部のところに二行「長享三(1489)、為良真」と印刻されている。被供養者良真は寺宝として残っている両界曼荼羅図の由来を文安5年(1448)に裏書した祐筆である。

市内では中世の在銘一石五輪塔はこの一基だけである。