紺紙金字大般若経(観福寺)

更新日:2023年01月04日

ページID: 19069
情報
名称 紺紙金字大般若経
読み こんしきんじだいはんにゃきょう
所有者 観福寺
指定区分
種別 典籍
年代 平安時代
指定年月日 昭和62年12月28日
所在地 川原
地区 高平
数量 1通

大般若経第298巻である。これを収納している享保11年(1726)の箱書に「この経文は仙台平泉光り堂の大般若経の一巻である。鎮守府将軍藤原秀衡の寄進したものであるが、藩主青木重矩公縁あって手に入れられたものを当時の観海の願いにより寄付された」由緒を述べている。いわゆる「清衡経」の1部ということである。
紺紙に金銀泥で描かれた巻頭部の絵は800年を経たものと思われぬ色調を残しているすばらしい説法図である。惜いことに右半分を欠落している。経文の文字もまた見事である。
この寺には弘安2年(1279)施入の春日版本大般若経600巻が経櫃3つに入っている外、古い典籍類を数多く所蔵している。かつては「摂州川辺郡多田庄高平惣氏寺」であった。