青磁双鳳凰文卍形香合(三田市)
名称 | 青磁双鳳凰文卍形香合 |
読み | せいじそうほうおうもんまんじがたこうごう |
所有者等 | 三田市 |
指定区分 | 市 |
種別 | 工芸品 |
年代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 昭和62年12月28日 |
所在地 | 三田市立図書館 |
地区 | 三輪 |
数量 | 1合 |
この香合を入れた黒塗箱上蓋に朱漆書きで「文政八己酉(1825)於三田、欽古堂亀祐作」とある。欽古堂亀祐は京都伏見の人で諸焼物薬絵具調合所を開き、『陶器指南』の著者でもある。三田本町の豪商内神屋惣兵衛に招かれ三輪明神裏山で地元陶工内田忠兵衛と協力して多くの陶磁器を焼いた。この作品は三田へ通いはじめてから十数年、技巧円熟した61歳ごろのものである。
青磁の色調はやや淡いが上ぐすりはムラなくかかっており、鳳凰と草文の浮彫りデザインもまた絶妙の仕上がりになっている。香合の蓋と身の重なりもピッタリ合い、型物を作らせたら当代一の名工亀祐の名にふさわしい傑作品である。
更新日:2023年02月09日