木造聖観音立像(末西観音堂)
名称 | 木造聖観音立像 |
読み | もくぞうしょうかんのんりゅうぞう |
所有者等 | 末西観音堂 |
指定区分 | 市 |
種別 | 彫刻 |
年代 | 平安時代 |
指定年月日 | 平成元年3月22日 |
所在地 | 末西 |
地区 | 広野 |
数量 | 1躯 |
一見して、素材の木取りを間違えたのではないかと思う程で、一木造りとはいえ右膝の衣のところに大きな木の節目が露出している。素材に彩色してあったのが全部剥落しているからであろうが目立ちすぎる。頭部・体部共に浅い彫りでありずんぐりしていて地方仏師の作品と思われる。左手は印相を結び、右手は蓮華を持っているが、この両手と腕から広がる天衣、両足のつま先、飾りものとして冠っている宝冠、胸飾りと瓔珞、光背の輪光などすべて後補のものである。
観音を収蔵している堂内には中尊の観音像の他に両脇侍(不動明王、多聞天)がある。これらは廃寺となった安楽寺の仏であったと伝えられている。
更新日:2023年02月09日