木造十一面千手観音坐像(青原寺)

更新日:2023年01月11日

ページID: 16036
木造十一面千手観音坐像
情報
名称 木造十一面千手観音坐像
読み もくぞうじゅういちめんせんじゅかんのんざぞう
所有者等 青原寺
指定区分
種別 彫刻
年代 室町時代
指定年月日 昭和62年12月28日
所在地 大原
地区 三輪
数量 1躯

 

大きな単弁反花の華磐の上に小さな上敷茄子、更にその上にこぼれ落ちそうに開花している肉厚の蓮華上に観音の坐像がある。頭頂にある十一面の化仏は異様に首長であるのが目立つ。印相は胸前の合掌と足上の定印の外は、多種多様の仏具類を手のひらにのせたり、指で握ったりしているが一部欠落がある。後背は輪光である。

この仏像は摂津国有馬郡大原荘の領主であった大原宗隆の念持仏と伝えられ、長く秘仏として人目にふれることなくまつられてきた。そのためか、蓮弁の影になっている上敷茄子は金色に輝き、各所に彩色のあとが残っている。