絹本著色花山法皇像(花山院)

更新日:2023年01月11日

ページID: 16028
絹本著色花山法皇像
情報
名称 絹本著色花山法皇像
読み けんぽんちゃくしょくかざんほうおうぞう
所有者等 花山院
指定区分
種別 絵画
年代 室町時代
指定年月日 昭和62年12月28日
所在地 尼寺
地区 三輪
数量 1幅

 

花山天皇は寛和2年(986)在位僅かに2年で退位、すぐ剃髪し法皇になった。法皇が西国各地の寺院を巡拝されたことが西国巡礼観音霊場めぐりの始まりであるとも伝える。剃髪された京都山科の元慶寺と穏棲修行の花山院は西国巡礼特別番外の寺となっている。花山院は中山寺24番、清水寺25番の道筋にあたるので、三田市内にはお遍路さんのために立てられた道しるべが多い。

この画像は花山天皇が出家なさったのちの姿で鎌倉時代の作と思われるが、かなり早い時間に補修されている。特に顔や体部に著しい後補のあとがみえる。曲彔(椅子)の背もたれに掛けられた布の文様は繊細優美な描き方で、補修された時代の特色をみることができよう。