酒滴神社本殿
名称 | 酒滴神社本殿 |
読み | さかたれじんじゃほんでん |
所有者等 | 酒滴神社 |
指定区分 | 市 |
種別 | 建造物 |
年代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成4年6月30日 |
所在地 | 藍本 |
地区 | 藍 |
数量 | 1棟 |
享保十二年(1727)十二月の棟札によれば、時の三田藩主九鬼隆衹の祈願により藩士井坂外2名が建築奉行となって、摂津大坂の棟梁鳥居藤兵衛清正の手によって完成した。この時藤兵衛は小工1人と弟子を6人連れて建築にあたった。またこの造営には本庄・曲り・波田・岩倉・日出坂の庄屋が関与している。
本殿の規模は市内では大きい方に入る。総欅造の豪華さと、柿茸流れづくりの屋根に千鳥破風をのせた上部に特色がみられる。その上、各所の装飾文様と彫刻にすぐれた技法のあとが随所にあり、近世中期の神社建築の粋を見ることができる。
三田市では中世以降播州日原大工の建築の多い中で、大坂四天王寺大工の鳥居派のものは、ここと大原大歳神社の2社である。後者の本殿は永禄3年(1560)の再建で貞享四年鳥居仁兵衛によって修復され、現在県重文に指定されている。
更新日:2023年01月04日