木造弥勒菩薩坐像(金心寺)

更新日:2023年02月10日

ページID: 15212
木造弥勒菩薩坐像
情報
名称 木造弥勒菩薩坐像
読み もくぞうみろくぼさつざぞう
所有者等 金心寺
指定区分
種別 彫刻
年代 平安時代
指定年月日 明治34年3月27日
所在地 天神
地区 三田
数量 1躯

 

顔立はふっくら、肩はなで肩で釈迦のあとをつぎ慈愛深く衆生に接するにふさわしい彫像である。

衣の彫りは浅く左足を上にして組んだ結跏部も平らかで変化に乏しいが、膝は厚くどっしっと落着きをみせる。

印相は釈迦の結び方と同じなのが一般的な中にあって、指組みに違いが認められる。顔部のくぼみや首まわりに漆箔の名残をみることができる。全体を通じてこの像は天平彫刻を手本にして鎌倉期に制作された奈良興福寺北円堂の彌勒仏(像高142cm国宝)に似るところが多い。

光背、蓮華台、左手上の五輪塔などは後補されたものである。