陶棺(三田市)
名称 | 陶棺 |
読み | とうかん |
所有者等 | 三田市 |
指定区分 | 県 |
種別 | 考古 |
年代 | 古墳時代 |
指定年月日 | 平成2年3月20日 |
所在地 | ふるさと学習館 |
地区 | 三田 |
数量 | 1基 |
三田市東山車ヶ辻の丘陵上の一古墳より、昭和26年(1951)に出土した。陶棺は無軸の横穴式石室(長さ330センチ、幅72.5センチ)の奥壁付近に安置されていた。この陶棺は須恵質四注式陶棺とよばれるもので、長方形の箱型の底部に8個3列の円筒形の脚がつく。蓋は蒲鉾形の断面形態をなし、内側のかえり状突起が棺身と組合うようになっている。蓋の妻側には円孔をあけ、同質の楕円状の栓(縦3センチ、横10センチ)でこれをふさぐ。
陶棺の周辺および石室内より須恵器7点が出土しており、坏蓋2点、台付長頸壺1点が現存する。陶棺内からは2体の人骨(1体は男性)が確認されていて、当時の埋葬方法を知るうえで貴重なものである。7世紀前半のものと考えられる。出土地は末古窯址群の周辺部にあたり、その関係が注目される。三田ふるさと学習館で一般公開されている。
更新日:2024年06月17日