興福寺 種子板碑

更新日:2023年02月10日

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興福寺 種子板碑
情報
名称 興福寺 種子板碑
読み こうふくじ しゅじいたひ
所有者等 興福寺
指定区分
種別 考古
年代 鎌倉時代
指定年月日 昭和61年3月25日
所在地 木器
地区 高平
数量 2基

 

1. 嘉暦4年(1329)弥陀三尊種子板碑 地上高138cm

自然石板碑で頂部を三角、正面は平面にと叩いているが荒いつくりである。額部の二条線はない。主尊阿彌陀種子を大きく、その下へ脇侍二尊を小さく配して彫ってある。銘文は三行、蓮花寺種子板碑より2年おくれの嘉暦4年彼岸に結縁ある人たちによって造立したことを刻んでいる。

2. 文和3年(1354)彌陀一尊種子板碑 地上高196cm

並列している2基の右側のものである。材質は同じく石英粗面岩で三角帽子のように先端に行く程先細りの自然石である。上部に阿彌陀如来の種子「キリーク」ただ一字だけを彫り、その下部へ造立年月と趣旨を三行で線刻している。これによれば念仏衆が彼岸に万霊供養のため造立したことがわかる。