孔雀門磬(観音寺)

更新日:2023年02月10日

ページID: 15494
孔雀門馨
情報
名称 孔雀門磬
読み くじゃくもんけい
所有者等 観音寺
指定区分
種別 工芸
年代 鎌倉時代
指定年月日 平成元年3月31日
所在地 大川瀬
地区
数量 1面

 

中央に複弁、8葉蓮華の撞座があり、それに向き合った姿の孔雀を両面左右に配した磬である。片面撞座の横に「摂津国武庫郡(西宮市)、□門村寂光寺」、孔雀足下に「施」「入」と線刻、もう片面同じ場所に「建長貮年(1250)庚戊、十月八日造立」、足下には「結衆沙弥、覚阿弥陀仏」と彫ってある。

上辺を花頭形で三段にまとめ、二段目につり下げ用の紐とおしの耳を鋳出している。下辺は上部と対照する凹形、縁取りは複線にしており、形状浮かし文様共にすぐれた工芸品である。

保存状態よく、ところどころに鍍金のあとが見られ、大きな傷あと、欠損個所のない鎌倉時代紀年銘入り磬である。