十一面観音立像(禅林寺)
名称 | 十一面観音立像 |
読み | じゅういちめんかんのんりつぞう |
所有者等 | 禅林寺 |
指定区分 | 県 |
種別 | 彫刻 |
年代 | 平安時代 |
指定年月日 | 平成2年3月20日 |
所在地 | 上内神 |
地区 | 広野 |
数量 | 1躯 |
桧材の一木造り、両腕の手首のところまで本体と同木で内刳りはない。元は彩色してあったらしいが今は全部剥落していて素地の木目が露呈している。
頭上の化仏は一木で造り出した仏面だけが残っており他は欠損していない。右手は施無畏印で垂れ、左手の持ち物はない。光背、金銅の天冠帯と蓮華台は後補のものである。
お顔の表情や体部の彫りに平安後期の作風がみられ、胸・腰のふくらみは厚く、特に左へ振った腰のくびれた曲線に特色がある。
この仏像は古くから廃寺となった応徳山天楽寺にあったものと伝え、本堂脇の堂に安置されている五智如来(県指定)も天楽寺よりのものであるという。
更新日:2023年02月10日