阿弥陀如来坐像及び脇侍坐像(蓮花寺)

更新日:2023年02月10日

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阿弥陀如来坐像及び脇侍坐像
情報
名称 阿弥陀如来坐像及び脇侍坐像
読み あみだにょらいざぞうおよびわきじざぞう
所有者等 蓮花寺
指定区分
種別 彫刻
年代 鎌倉時代
指定年月日 昭和41年3月22日
所在地 下槻瀬
地区 高平
数量 3躯

 

中尊の阿彌陀坐像の後部に背刳してあり、そこに「文永八年(1271)二月日」の墨書がある。制作年のはっきりしたものである。

印相には上品下生の来迎相、ただし右手指が6本ある。衣部に渦文・卍つなぎ文様を盛りあげた金泥塗り仕上げで光背も共に黄金色に輝いている。

観音も一木造坐像、右手は施無畏の印相左手は蓮華を持っている。頭部に宝冠、首から胸飾をつり下げている。地蔵は右手に蓮華、左手に受花にのる宝珠を持ち、胸飾をしている。左足は膝で曲げて下げる半跏像となっている。この両脇侍は中尊の作風によく似ているので同時期ごろの作であろうと思われる。一般的に阿彌陀三尊とは侍が観音・勢至であるところを勢至に変えて地蔵になっているのは珍しい。なお、この三尊の過文舟型二重円光の光背、蓮華台や付帯の宝冠・胸飾、持ち物などは後補されたものである。