釈迦十六善神像(慶安寺)
名称 | 釈迦十六善神像 |
読み | しゃかじゅうろくぜんじんぞう |
所有者等 | 慶安寺 |
指定区分 | 県 |
種別 | 絵画 |
年代 | 鎌倉時代 |
指定年月日 | 平成3年3月30日 |
所在地 | 貴志 |
地区 | 三田 |
数量 | 3幅 |
ふつうは一幅の軸物の中へ釈迦三尊像を中心に、その左右へ八神ずつ計十六善神を描くものであるが、このように三幅に分けて仕上げる手法は少ない。
中幅の釈迦三尊像は天蓋・光背・台座などの修復に比べて、尊像の補色、輪郭の描線などが際立って強いのが惜しまれる。
他の二幅の顔面の表情、甲胃やからだの動きなどは細部にわたって描かれ、彩色もすぐれ各像を際立たせている。また主尊の中幅に向かって配列させる三幅一対の製作画法に、これを描いた絵師の技能水準の高さをみることができる。
この釈迦十六善神像三幅は、隣接する氏神御霊神社の神宮寺であった長楽寺に伝世する什物であったが、廃寺となった時慶安寺に収蔵されたものである。
更新日:2023年02月10日