旧九鬼家住宅(三田市)
名称 | 旧九鬼家住宅 |
読み | きゅうくきけじゅうたく |
所有者等 | 三田市 |
指定区分 | 県 |
種別 | 建造物 |
年代 | 明治時代 |
指定年月日 | 平成10年4月7日 |
所在地 | 屋敷町 |
地区 | 三田 |
数量 | 2棟 |
旧九鬼家住宅は、主屋と土蔵からなり、十五代当主九鬼隆範が自ら設計し明治初期に建設された擬洋風(明治初期に洋風の建物をまねてつくられたもの)の建物である。九鬼隆範は、天保6年(1833)に越賀隆彰の子として生まれ、三田藩の家老職を代々勤めた家系である九鬼家に養子に入り、青年期に砲術・築城術・測量技術等を習得したという。
建物の一階は、板張りと漆喰で壁を仕上げ、格子戸・障子戸・板戸を使い、和風の造りとなっている。二階は、東半分をベランダとして、柱を漆喰塗り込めの円柱、柱間の上辺はアーチ状に仕上げるなど洋風の造りが顕著である。内部は、洋間に仕立てられているが、壁紙の代わりに襖紙が貼られ、洋風の技法を取り入れる過渡的な状況を物語っている。
更新日:2023年02月10日