蓮花寺多宝塔

更新日:2023年02月10日

ページID: 15387
蓮花寺多宝塔
情報
名称 蓮花寺多宝塔
読み れんげじたほうとう
所有者等 蓮花寺
指定区分
種別 建造物
年代 江戸時代
指定年月日 平成元年3月31日
所在地 下槻瀬
地区 高平
数量 1棟

 

近世の、それも後期に再建された多宝塔であるが、設計図版を残している市内唯一の塔である。板図の1枚は屋根組、もう1枚は正面図で共に10分の1縮尺の墨引きした今も使える設計図である。

塔正面三間の中央は4枚の桟唐戸、両脇は花頭窓、側面中央に引違い戸その両脇は板張。蟇股は正面三間共あって、側面と背面の三間は中央間のみで両脇には間斗束をつけている。

垂木は初重が平行、二重が扇形で図面どおりである。下から見る扇形垂木はみごとである。屋根葺きは初、二重とも、もともと桟瓦か桧皮葺であったかは原図ではよくわからない。

堂内は四天柱なく奥壁に須弥壇がつくられ、釈迦仏をまつり、床板張り格子天井づくりである。棟札によれば文化9年(1812)鴻池組によってつくられたものである。