石造宝篋印塔(興福寺)
名称 | 石造宝篋印塔 |
読み | せきぞうほうきょういんとう |
所有者等 | 興福寺 |
指定区分 | 県 |
種別 | 建造物 |
年代 | 室町時代 |
指定年月日 | 昭和48年3月9日 |
所在地 | 木器 |
地区 | 高平 |
数量 | 1棟 |
切石基壇上に反花式基礎、塔身、笠、相輪と積み重なり揃った供養塔である。ただ九輪上部から宝珠にかけて斜めの欠損は惜しまれる。
下段基礎の格狭間は南面のみ宝瓶三茎蓮を刻んでいる。蓮花は中央のみ蕾、他の二茎は斜め上に伸びて開花している。輪郭右と左に一行「応安五年(1372)壬子二月十四日」「一結衆敬白」の銘文がある。この頃の地方宗教の一端をうかがい知ることができる。基礎上部と塔身との間の花弁は、中央および両隅に彫りの深い複弁、そのつなぎ部に間弁を入れている。塔身は蓮華座上に月輪を四面に、月輪中へ金剛界四仏の種子を配している。笠は下二段上六段、四隅飾はやや外傾し八面すべてに「ア」の種子を刻んで入れている。相輪は太く伏鉢上の請花は複弁、九輪と宝珠との間は単弁小花入りとなっている。
更新日:2023年02月10日