「誰でも簡単に稼げる」という投資や情報商材にご注意を!(令和2年6月15日放送)

地元FM局・ハニーFMに消費生活センターの相談員や市職員が出演し、消費生活に関する話題を解説する広報番組「賢い消費者になりましょう」。毎月第3月曜日の15時10分～15時30分に放送していますので、ぜひお聴きください。

 「一日数分の作業で毎月高額収入を得られる」「誰でも簡単に稼げる」などの儲け話に関する相談が、幅広い年齢層から寄せられています。
焦って契約せず、注意して判断しましょう。

新型コロナウイルスの関係でアルバイトができず、自宅でできる副業をネット検索したところ、「誰でも簡単に一日1万円以上稼げる」というサイトを見つけた。楽に稼げそうだったので、その情報商材（注釈）を2万円で購入した。その後、知人にこの話をしたら「詐欺ではないか」と言われ、急に不安になった。事業者に解約希望を伝えたが応じてくれない。
（18歳大学生）

（注釈）インターネットなどで販売されているお金の稼ぎ方に関する情報
この事例では、契約者が未成年者だったことから、民法の未成年者契約の取り消しを主張することで解決に至りました。しかし、全ての未成年者契約で今回のような取り消しの主張ができるわけではありません。また、契約が成立すると契約上の義務が発生しますので契約を途中でやめたり、払ったお金を取り戻すのは難しいのが現状です。契約は慎重に行いましょう。

「誰でも簡単に高額収入を得られる」という説明を安易に信用しないでください。契約前には周囲の人に相談したり情報を集めるなどして、冷静に考えましょう。

「すぐに元がとれるから」と、事業者からクレジットカードの高額決済や借金を勧められるケースがありますが、稼ぐどころか借金を抱えることになりかねません。十分に注意しましょう。

「広告や説明と内容が違った」「情報商材を見ても稼げなかった」という相談者の声が数多く寄せられています。儲け話につられて、軽い気持ちで契約するのはやめましょう。

しかし、勧誘方法などに問題があるケースは救済される場合もあります。おかしいなと思ったときは早めに消費生活センターまたは消費者ホットラインへご相談ください。