SNSをきっかけとした出会い系サイトにご注意!(令和6年3月18日放送)

更新日:2024年03月19日

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地元FM局・ハニーFMに消費生活センターの相談員や市職員が出演し、消費生活に関する話題を解説する広報番組「賢い消費者になりましょう」。毎月第3月曜日の15時10分~15時30分に放送していますので、ぜひお聴きください。

賢い消費者になりましょう 毎月第3月曜日 15時10分~15時30分放送 消費生活センターの相談員や市職員が、消費生活に関する話題を解説する番組です。相談してみよう!と記載されたチラシ

放送内容を相談と回答(Q&A)の形式でご紹介します。

Qustion

事例

SNSに知らない女性から連絡が入り、やりとりを始めたところ、携帯が壊れたと言われて出会い系サイトに誘導された。エラーが出てメッセージが見られなかったことから、会員登録や昇格の手続きなど次々と費用請求されて11万円支払った。お金が無くなり、親に相談してサクラサイト詐欺と気付いた。

Answer

回答

可能な限りSNSのサイト内に残っているメールややり取りの記録などを保存しておきましょう。支払いの記録も残しておきましょう。トラブルの経緯を時系列にまとめた経緯書を作成し、消費生活センターに相談しましょう。
SNSは便利なコミュニケーションツールですが、悪質商法の勧誘手口としてSNSが悪用されるケースが増えています。
今回の事例にあるような悪質な出会い系サイトは「サクラサイト」と呼ばれていて、サイト事業者に雇われた“サクラ”が異性、芸能人、社長、弁護士、占い師などのキャラクターになりすまして、消費者のさまざまな気持ちを利用し、サイトに誘導し、メール交換などの有料サービスを利用させ、その度に支払いを続けさせるサイトです。

サイトの特徴とその問題

  1. 課金の仕組み -メール交換の度に課金される「都度課金」-
    “サクラサイト商法”では、登録料や一定期間のメール交換は無料ですが、その後は、サービスを利用する度に有料ポイントの購入が必要となります(都度課金)。消費者は、話が盛り上がってきて、メール交換をすることに抵抗感がなくなってきた段階で、有料ポイントを購入しないと相手と連絡がとれなくなる等と言われ、ポイントを購入していました。
    消費者は、サイトを利用するために、掲示板を見る、メールを送る、メールを読む、画像を見る等の費用だけでなく、ランクアップ費用、文字化け解除料、個人情報(口座、連絡先等)交換費用等を何度も支払うよう指示されます。
    このように都度課金の仕組みとなっているサイトは、消費者により多くのサービスを利用させることで、サイト業者の利益につながります。やり取りを長引かせ、有料ポイントを購入させ続けることがサイト業者のねらいであると考えられます。
  2. サクラサイト商法 -“出会い”にとどまらない被害の広がり-
    サクラを認めた判決では、サイト業者に雇われたサクラが消費者の心の隙間を利用し、やり取りを続けさせ、高額な被害を生じさせたと判断されています。
    サイト業者に雇われたサクラは、さまざまなキャラクターを演じて、「異性に会いたい」という気持ちだけでなく、「著名人に会いたい」、「相談に乗ってあげたい」、「内職をしたい」、「運気を上げたい」等の消費者の気持ちを利用して、サイトへ誘導し、支払いを続けさせます。中には、何人もの人物が登場し、ドラマチックに内容が展開する、いわゆる「劇場型」の手口もみられました。
    もはや“出会い系サイト”だけでなく、さまざまな手口でサクラが消費者をだますという詐欺的な“サクラサイト”のトラブルがあります。
  3. 多様な決済方法 -簡単にポイント購入ができる環境-
    消費者は、サイトを利用するために、有料ポイントの購入が必要となります。被害が高額化する一因には、サイトに請求されるままに、消費者がポイントを簡単に購入し続けられる環境となっている現状があると考えられます。
    これらサイトの多くは、決済代行会社、電子マネー会社、収納代行会社と提携契約を結んでおり、消費者は、ポイント購入の度に、現金振込だけでなく、クレジットカードや電子マネー、コンビニ決済の中から決済方法を選択できます。そのため、「手元に現金がなくても支払いができる」、「携帯電話の画面上で決済が完了する」、「匿名で支払うことができる」、「24時間支払いができる」等という環境がそろっていると言えます。さまざまな決済方法で支払いをして、気づいた時には高額な被害となってしまったという相談もあります。最近ではスマホに遠隔操作アプリをインストールさせて、サラ金で借金をさせて支払わせるような事例も起こってきています。

アドバイス・解説

相談事例のような場合に気をつけたいこと

  1.  狙われるのは「心の隙間」、誰でも危険があることを忘れないようにしましょう。
    「会いたい」、「悩みを聞いて」、「お金をあげる」といった魅力的な誘いには、気付かないところに落とし穴があります。「うまい話には裏がある」ということわざの通りです。SNSを安全に利用するために、SNSのリスクを認識して、心当たりのない魅力的な誘いや挑発には絶対に応じないようにしましょう。
  2. SNS上で知り合った相手が本当に信用できるか慎重に判断しましょう。
    SNS運営事業者の利用規約では「SNSがきっかけでトラブルが発生しても責任を負わない」旨が定められていることがほとんどです。SNS上では話の合う「知り合い」でも、本当に信頼できる相手かは分かりません。お金を支払ったとたん相手と連絡が取れなくなることもあり、返金を求めることが困難になります。本当に信用できる相手なのか、慎重に判断しましょう。
  3. 身分証明書の送付や個人情報の書き込みを安易にしないようにしましょう。
     学生証、運転免許証、健康保険証などの身分証明書の情報をSNSで送ってしまうと、あとで取り戻すことは難しく、より大きなトラブルに発展することがありますので、絶対に渡さないようにしましょう。
    SNS上に投稿された情報は拡散すると消去が困難です。個人情報や自分の写真の投稿、身元が分かるような書き込みは安易にしないようにしましょう。
    中学生や高校生のトラブルも発生しています。家族でSNSの利用方法を話し合うとともに、ペアレンタルコントロールやフィルタリング機能も活用しましょう。
  4. トラブルになったときにはすぐに消費生活センターに相談しましょう。
    トラブルに遭ったと感じたら、先ずは可能な限り、サイト内に残っているメールややり取りの記録を保存しておきましょう。支払いの記録も残しておきましょう。経緯をまとめて、すぐに最寄りの消費生活センターや各地の弁護士会等にご相談ください。今回の相談事例ではサイト運営事業者が交渉に応じてくれたので、センターであっせんして返金で解決できたのですが、交渉に応じない、相手が分からないなど、いろんな状況があり、トラブル解決は簡単ではありません。経緯を確認させて頂いた上で、弁護士や警察など他機関に相談するように助言したりもしています。出来るだけ早く相談してください。

不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、三田市消費生活センターへ相談してください。

関連リンク

消費者庁、国民生活センターなどでも注意喚起しています。

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 協働推進課 消費生活センター

〒669-1528 兵庫県三田市駅前町2番1号(キッピーモール6階)
電話番号:079-559-5032
ファクス番号:079-563-8001
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