令和7年9月三田市議会定例会(第382回)市長提案説明
はじめに
皆様、おはようございます。
令和7年9月三田市議会定例会の開会に当たり、議員の皆様のご健勝を心からお喜びするとともに、日頃のご精励に対し深く敬意と感謝を申しあげます。
はじめに、8月2日に開催した「第46回三田まつり」ですが、猛暑の中、実行委員会の皆さんや市民ボランティアの皆さんなど多くの方々にご尽力いただくとともに、多くの方々から協賛をいただきました。この場をお借りして、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。今年のまつりは、昨年を上回る8万人の来場者があり、大盛況で終えることができました。特に、花火の演出も加わったナイトバブルショーは大好評で、多くの来場者の思い出に残るまつりになったのではないかと思います。
さらに、8月26日には、大阪・関西万博において、「三田市の日」が開催されました。私も参加し、三田の観光、三田米、三田牛をはじめとした農畜産物、先日兵庫県伝統的工芸品に指定された世界三大青磁の一つである「三田青磁」などに加え、三田市のニュータウンの魅力を重ねて紹介し、三田市の魅力を全国の多くの人たちに発信することができたと考えております。
報告事項
上越市長の発言に対する対応と上越市との連携
まず、新潟県上越市長の三田米への発言について本市の対応とその後の上越市との連携について報告いたします。
上越市長の三田米についての発言は、現地紙の報道によって知りました。この発言は、三田米の生産者をはじめとして本市の農業に関わるすべての人たちのこれまでの絶え間のない努力を踏みにじるものであり、私は、強い憤りを感じ、直ちに、上越市長に対して、三田市民及び兵庫県民を代表して強く抗議をいたしました。この抗議に対して、7月29日に上越市長が三田市を訪れ、農業者へ直接謝罪をされ、三田米の信頼を回復する取り組みを提案されました。上越市には、従来から、三田産の山田錦を用いて醸造した日本酒があるなど結びつきもあったことから、その結びつきをさらに強くする必要があるとの考えのもと、私は上越市長の提案を受け入れることとしました。三田米のブランドの回復は、一朝一夕でなされるものではありませんが、この取り組みが、農業者の皆様に評価いただけるよう継続していくことが大切であると考えています。
その取り組みの第1弾として、8月7日に東京丸の内で上越市が主催するイベント「出張!居酒屋上越~三田×上越(さんだ じょうえつ)コラボイベント~」に、職員を派遣しました。会場では、三田米コシヒカリを提供し、多くの来場者から美味しいとの感想をいただき、また三田市を応援する多くのお声がけがあったと聞いています。
第2弾として、8月23日、24日の2日間上越市で開催された戦国武将上杉謙信を称える「第100回謙信公祭(けんしんこうさい)」に、私も参加してまいりました。23日に三田市のブースが設けられ、三田米、三田牛、黒大豆枝豆などの農畜産物に加え、三田青磁を販売するとともに、三田市ふるさと納税の啓発も行いました。当日は、テレビ、新聞など多くの報道機関も集まり、上越市民の皆様からも温かい応援の言葉をいただく中、準備していた三田米をはじめ多くの特産品約200点がほぼ完売するなど、上越市をはじめ、全国に三田の魅力をしっかりとアピールできたことは大きな成果でした。改めて、三田の様々な特産品のすばらしさとそれを生み出している豊かな農村地域を守っていかなければならないと感じたところです。今後とも本市と上越市が互いの発展に向けて連携し、取り組んでまいります。
三田市未来への財政ロードマップ(案)の作成
次に、このたびとりまとめました三田市未来への財政ロードマップ(案)についてご説明させていただきます。
まず、本市の現状と課題ですが、平成23年9月を境に総人口が減少しており、少子高齢化も進行するなか、働く世代の減少により、安定した税収が見込みづらくなる一方で、福祉や医療に係る支出の増大が懸念されています。また、まちの成長に伴い整備してきた公共施設の老朽化に伴う維持管理にかかる負担の増や多様化する行政課題に対応するために必要な組織体制や職員の働き方など持続可能な行政運営を行っていくための、業務の効率化や仕組みの見直しが必要不可欠となっています。
これまでもこうした課題の解決に向けて様々な取組を行ってきましたが、現在の厳しい財政状況を踏まえると、結果として、その備えが十分ではなく後手に回っていたと言わざるを得ません。本来はもっと早い段階で判断し、踏み込んだ対策に着手すべきでありました。このことについては、現市長として真摯に反省し、これら大きな課題をこれ以上先延ばしすることなく取り組んでいかなければならないと強く感じているところです。
私がこのロードマップに込めた想いは1つです。それは、「三田の未来を、子どもたちのために守り、育てること。そして、限られた財源の中でも、将来へ投資すること」です。課題を先送りすることは許されません。今こそ「現状を変える勇気」と「未来を守る覚悟」を持って進めていかなければなりません。ロードマップの取り組みの中には、市民の皆様にご負担をお願いするものもございますが、今後は、市広報誌やホームページ等を通じて内容をお知らせし、パブリックコメント、意見交換会を経て、11月に成案として公表をさせていただく予定としておりますので、議員の皆様のご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
フラワータウン活性化に向けた取り組み
最後に、フラワータウン活性化に向けた取り組みについて、ご報告いたします。
10年前(平成27年度)、フラワータウンの高齢化率は19.4%に過ぎませんでしたが、現在は、37.3%となっています。地域によっては、すでに40%を超えているところもあります。また、昨年8月には長年にわたってフラワータウン地区の主たる商業施設であったフローラ88が閉店することが発表され、今年の2月に閉店しました。このまま何もしなければ、フラワータウンがオールドニュータウン化し、市民にとっても市外から見ても、魅力を失った地域になりかねない状況であったと思います。
そのような中、以前にも報告させていただきましたが、イオンリテール株式会社がセンター地区に新商業施設整備を表明され、また、同社及び株式会社北摂コミュニティ開発センターとフラワータウン再生に関する基本合意を締結できたことは、フラワータウンの活性化にきわめて大きなことであったと実感しているところです。
急激に進む高齢化の中で、どうすればフラワータウンを目に見える形で活性化させることができるかを考えたとき、私は、フラワータウン再生に関する基本合意から、核となるセンター地区の新商業施設を中心に、周辺の人と自然の博物館、深田公園を一帯としてフラワータウンの活性化を考えていくことで、若年層の誘致・定着につなげ、少子高齢化の抑制に結び付けていきたいと考えています。今後も議員の皆様からいただいたご意見に真摯に対応するとともに、住民の皆様のお声を聴かせていただきながら、フラワータウンの活性化を進めてまいりたいと考えていますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
提案議案について
予算案件
まず、予算案件でございますが、令和7年度一般会計補正予算ほか4件であります。
最初に、議案第67号「令和7年度三田市一般会計補正予算(第4号)」では、総額1億2,311万円の増額補正をしようとするものであります。
その内容でありますが、平和への願いを共有する社会を形成するため、本年4月に解体撤去した忠魂堂の跡地に平和を祈念する石碑等を設置する経費として407万円、ゆりのき台中学校において、生徒数及びクラス数の増加により、令和8年度当初からの教室数不足に対応するための改修事業費として2,610万円、持続可能な市内バス路線ネットワークを構築するための自動運転バス実証調査事業費として1,468万円、県の補助事業を活用し住宅への太陽光発電設備及び蓄電池の導入を支援するための経費として1,170万円、令和8年度に創設される子ども・子育て支援金制度に対応するための人事給与システム改修費として870万円、生活保護法の一部改正等による生活保護システム改修費として220万円、令和6年度国・県支出金等の概算交付に伴う精算返納金として5,566万円をそれぞれ増額するものであります。
また、三田駅前Cブロック商業棟に公益的施設を整備するための区分所有床取得費及び戸籍情報システムにかかる標準化対応事業費について債務負担行為の限度額を設定するとともに、保健衛生事業債、住宅整備事業債及び中学校施設整備事業債の発行に伴う地方債の限度額について変更しようとするものであります。
続いて、特別会計となりますが、議案第68号「令和7年度三田市国民健康保険事業特別会計補正予算 (第1号)」では、子ども・子育て支援金制度対応に係るシステム改修経費として177万円の増額、議案第69号「令和7年度三田市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」では、介護保険事業にかかる介護給付費交付金及び地域支援事業支援交付金の令和6年度概算交付に伴う精算返納金1,379万円の増額、また、議案第70号「令和7年度三田市後期高齢者医療事業特別会計補正予算 (第1号)」では、子ども・子育て支援金制度対応に係るシステム改修経費として443万円を増額しようとするものであります。
最後に、企業会計でありますが、議案第71号「令和7年度三田市民病院事業会計補正予算(第2号)」では、新病院整備に係る手続きを進める中で、予定地である神戸市の環境影響評価等に関する条例に基づき必要となる動植物調査等の経費について債務負担行為の限度額を設定しようとするものです。
条例案件
次に、条例案件でございますが、三田市野外活動センターの夏季期間における市民サービス拡充及び安全・安心な施設運営を目的とした「三田市野外活動センターの設置及び管理に関する条例」の一部改正、受益者負担の基本的な考えに基づき、分担金等の督促手数料を廃止する「三田市分担金等の督促手数料及び延滞金徴収条例等」の一部改正のほか、計8件であります。
事件決議
そして、事件決議でございますが、「総合福祉保健センター屋根・外壁等改修工事請負契約の締結について」、「損害賠償の額の決定について」の計2件であります。
なお、今会期中に予算案件を追加提案し、また令和6年度の決算認定を追加提案いたしたく考えておりますので、ご了承賜りたくお願い申しあげます。
専決処分事項の報告
最後に、専決処分事項の報告及びこれの承認を求める件であります。
報告第4号「令和7年度三田市一般会計補正予算(第3号)」でありますが、法人市民税において、多額の還付金が発生したため、還付にかかる予算が不足し早期に還付する必要があるため、8月7日付で7,200万円の一般会計補正予算を地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したので、同条第3項の規定により報告し、承認を求めるものであります。
以上をもちまして、提出議案の説明を終わります。
議員の皆様におかれましては、何とぞ慎重にご審議をいただき、適切なるご議決を賜りますようお願い申しあげ、提案の説明といたします。ありがとうございました。
追加提案説明
本日追加提案いたしました議案第82号「令和7年度三田市一般会計補正予算(第5号)」につきまして、提案の趣旨をご説明申しあげます。
本市では、「フラワータウン活性化に関する基本合意」に基づき、イオンリテール株式会社とのパートナーシップのもと、同社が整備予定の商業施設へ公共施設開設を申し入れたところ、進める方向で回答をいただきました。
そこで、この度、多世代が安心して暮らせるフラワータウンのまちづくり及びセンター地区の機能再配置を念頭に、フラワータウン市民センター及び多世代交流館の機能を新公共施設へ移転集約するための整備経費として、4,710万円の増額補正及びコミュニティ施設整備事業債の発行に伴う地方債の限度額について変更しようとするものであります。
また、あわせて、同施設整備及びフラワータウンにおける賃貸住宅事業の成立可能性調査にかかる債務負担行為の限度額についても補正しようとするものであります。
議員の皆様におかれましては、何とぞ慎重にご審議をいただき、適切なるご議決を賜りますようお願い申しあげ、提案の説明とさせていただきます。


更新日:2025年09月01日