令和7年6月三田市議会定例会(第381回)市長提案説明

更新日:2025年06月02日

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はじめに

皆様、おはようございます。
令和7年6月三田市議会定例会の開会に当たり、議員の皆様のご健勝を心からお喜びするとともに、日頃のご精励に対し深く敬意と感謝を申しあげます。
はじめに、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪・関西万博が4月13日に開幕し、連日さまざまなメディアで取りあげられ、注目されています。国内外から多くの人が関西方面に訪れる契機となっており、兵庫県では県全体を1つの大きなパビリオンに見立て、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という歴史も風土も異なる個性豊かな五国の魅力を発信し、多くの人に来て、見て、学び、体験していただくプログラム「ひょうごフィールドパビリオン」を実施しています。三田市内でも、千丈寺湖をはじめ、「兵庫県立人と自然の博物館」、「三田陶芸の森。」、「ながしお農場」がプログラムの認定を受け、実施しています。千丈寺湖関連では、三田市が実施する「千丈寺湖の恵みがもてなす体験型観光プログラム」にて様々な催しを開催しています。なお、先月2日間にわたり「野外音楽フェスARIFUJI WEEKENDERS(アリフジウィークエンダーズ)2025」が開催され、私も現地に行かせていただき、その熱気を肌で感じてまいりました。その中で、千丈寺湖の水上アクティビティなどを紹介するブースを設け、来場された多くの方に、その魅力を発信することができました。また、万博会場内においても、6月には市内の2事業者がブースを出展し、7月にはこうみん未来塾特別編として毎年開催している「新宮晋(しんぐう すすむ)元気のぼりプロジェクト」を開催します。そして8月には「三田市の日」を市内事業者と連携して開催することで、国内外に三田の魅力をPRしてまいります。市民の皆様にも、三田の素晴らしい資源・魅力を再認識していただける絶好の機会になりますので、万博会場とあわせて市内でのプログラムにもご参加いただければと願っています。
 

重点課題

こどもを核としたまちづくりを本格化させる取り組み

さて、令和7年度もすでに2カ月が過ぎ、「こどもを核としたまちづくり」が本格的に動き出している中、職員一丸となって市民本位のまちづくりに取り組むことに主眼をおいた組織体制のもと、これまで以上に組織間の連携を重視しながら市政を進めております。また、働きやすさの向上、働きがいの向上により、職員一人一人がいきいきと働ける職場環境にするための徹底した働き方改革も同時に進めており、職員にも浸透してきていると実感しているところであります。そして、私が市長就任以来、歩みを止めることなく進めている様々な形での公民連携でございますが、この取り組みは何よりもスピードが大事であり、都度、市民の皆様のご意見をお聴きしながら市民サービスの向上を力強く推進してまいります。
(三田のこどもたちの未来のため一歩を踏み出す 未来への財政ロードマップ)
さて、本年2月に公表しました令和7年度から令和16年度までの10年間の「三田市財政収支見通し」では、令和9年度以降、単年度において収支不足が発生することなどから、10年間に約93億円の収支不足を見込む結果となりました。これは、増大する社会保障費や材料費の増に伴う公共施設整備費の高騰などに起因するものが大きく、そのような中で魅力ある施策や事業を実施できるだけの財政の弾力性の維持や、令和17年度以降増大する新病院整備に伴う財政負担への備えなど、本市の将来に関わる深刻な課題が顕在化しました。
そこで、この収支不足解消の取り組みとして、歳入確保、歳出の適正化などからなる「三田市未来への財政ロードマップ(骨子)」を策定し、現在、その成案及び令和7年度から令和9年度までの3か年の取り組みを具現化した実行計画(案)を作成すべく、庁内一丸となって取り組んでいるところです。本年8月を目途に取りまとめ、ご報告させていただきたいと考えております。
また、先の定例会でも申しあげましたが、三田市の人口は、令和16年度には現在より10,000人減るのに対して75歳以上人口が約6,000人増えると推計しています。こうしたことから、実行計画には、歳入確保や歳出の適正化などとあわせて、人口減少抑制に関する基本的な考え方をお示しすることを検討しています。そしてその考え方に基づき人口減少抑制に資する具体的な事業を令和8年度以降の予算案に盛り込み、現在取り組んでいる6つの無料化などと合わせ、戦略的に施策の展開を図ってまいりたいと考えています。
未来への財政ロードマップは、すべての公共施設、そして市が行うすべての施策・事業を俎上にあげ、見直しの要否を検討しなければならないと考えています。また、私はこの見直しがより多くの市民の皆様に納得していただけるものでなければならないと考えています。本市が直面するすべての課題に対しては、三田のこどもたちの未来のため、先送りすることなく鋭意取り組んでまいりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
(志向する姿の実現に向けた取り組み)
次に、令和7年度の市政運営方針で申しあげました「志向する姿」を実現するために、具体的に取り組みを進めている内容についてご報告いたします。
第一に、このまちで子どもを産み、育てることができて良かったと思えるまちにかかる取り組みについてです。
まず、この4月に志手原・小野・母子・高平の4つの園を統合した「認定こども園ありまふじ幼稚園」が開園しました。これまでの間、地域の皆様、先生方、保護者の皆様のご理解・ご協力、そして議員の皆様のご理解・ご尽力を賜り、おかげをもちまして、元気いっぱいの園児たちを新しい園舎に迎え入れることができました。改めて感謝申しあげます。昨年開園した「認定こども園みつば幼稚園」とあわせて農村地域における子育て環境・幼児教育の充実を図ってまいります。
次に、「子ども誰でも通園制度」のプレ事業についてですが、本市では、今月から市内10施設において実施いたします。この事業は、保護者の就労等の保育要件の有無にかかわらず時間単位で保育所等を利用できるもので、令和8年度からの全国一斉実施に先駆けて実施することで、保護者のニーズ把握や課題を整理し、本格実施時には、さらに利用しやすい制度となり、より良い子育て環境を整えることができるものと考えています。
第二に、子どもがどんな状況にあっても、このまちなら生涯にわたって自分らしく生き生きと暮らすことができると思えるまちにかかる取り組みについてです。
昨年7月に神姫バス株式会社と締結した連携協定に基づく全国初の取り組み「担い手共創プロジェクト」による第一号のバス運転士が誕生することとなりました。公共交通の担い手確保は、日常の暮らしや産業等のまちを支える重要な社会インフラである公共交通の維持に資するとともに、市民が生き生きと暮らすことができるまちにつながっていきます。
今回この方を「三田市交通大使」に任命し、市と一緒に公共交通をPRしていただき、公共交通に対する意識の醸成とあわせて、本プロジェクトの認知度拡大を図ることで、将来の担い手をさらに増やしてまいります。
第三に、子どもにとって、安全かつ安心して生活できるインフラ、家庭・地域・教育・自然環境が整っているまちにかかる取り組みについてであります。
まず、市民が安心して生活を送ることができる基盤施設である市民病院の状況ですが、4月から新たに病院事業管理者を迎えた体制のもと、「がん総合診療センター」及び「腫瘍(しゅよう)外来」の開設、入院病棟の全床(300床)が再開されました。経営状況も上向いており、新病院開院までの間もしっかりと市民の皆様の命を守り続けるため質の高い医療を提供してまいります。
次に、フラワータウン地区の活性化につきましては、1月20日の議員総会において申しあげたとおり、機能の再配置を念頭に本市からイオンリテール株式会社に対し、同社が整備予定の新商業施設へ市民センター機能を含む公共施設の開設の検討を申し入れました。その後、令和7年3月に、前向きに進める方向で回答をいただき、その旨市長定例記者会見で発表し、同社と具体的な協議を進めてきたところです。その結果、5月19日の定例議員総会での説明のとおり、新商業施設の3階部分に公共施設を設ける方向で協議が整いました。あわせて、市民の皆様との意見交換会を開催し、貴重なご意見をお聴きすることができました。この機能移転が実現すれば、商業施設の中に公共施設が入ることで、利便性の向上とともに、既存のフラワータウン市民センターの利用者に加え、新たな利用層が生まれ、幅広い世代の皆様が訪れるなどセンター地区の活性化が大いに期待できると考えております。改めて、昨年12月、イオンリテール株式会社がセンター地区に新商業施設整備を表明され、また、同社とフラワータウン再生に関する基本合意を締結できたことは、フラワータウンの活性化にきわめて大きなことであったと実感しているところです。
今後も状況について、適時適切に市民・議会の皆様にご報告しながら協議を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、三田の美しい景観の維持と市民の安全を守るための植栽管理を強化する取り組みについてご報告いたします。
私は就任以来、三田の強みである豊かな自然環境、特に美しい街並みを市内外に発信していくためには、市が主体性を発揮してその維持管理強化につなげていかなければならないと考えてきました。今年度は、6月から、主要道路については除草を行う回数を増やすとともに、委託事業者同士での相互パトロールの実施や管理を担う業者を明示する看板をわかりやすく設置するなど、徹底した植栽管理を順次行うこととしています。これらは、このまちに「住みたい」「住み続けたい」、たとえ一度離れても「戻って来たい」というふるさと意識の醸成につながっていく取り組みの一つであると確信しております。
これからも引き続き、元気な三田を創るため、さらにギアを上げ各施策・事業に取り組んでまいりますので、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 

提案議案について

予算案件

(令和6年度決算見込み)
はじめに、補正予算の説明に先立ち、5月末をもって出納を閉鎖しました令和6年度の決算見込みの状況につきましてご報告申しあげます。
まず、一般会計の決算見込みでありますが、歳入では、当初予算対比で、法人市民税の増収などにより市税が約5億円の増や、地方交付税が国税収入の決算等に伴う追加交付により約7億円増加するなど、一般財源収入の大幅な増加を見込む状況です。一方、歳出では、引き続き物価等高騰の影響を受ける中ではありましたが、各行政経費の徹底した管理や効果的・効率的な執行に努めたことなどにより、収支については、予算で計上していた財政調整基金を取り崩すことなく、7億円台の黒字が見込まれる状況となっております。
このように足下(あしもと)の決算では黒字を確保できているものの、先ほど申しあげましたように令和9年度以降は、収支の急激な悪化が見込まれています。「三田市未来への財政ロードマップ」の策定は、健全財政を維持していくうえで急務であり、最優先課題として取り組んでいきます。
次に、令和6年度決算のうち、特別会計におきましては、国民健康保険事業会計をはじめ5会計すべてが黒字決算となる見込みであります。
また、企業会計でありますが、水道事業会計では、給水栓数の増加や継続した経営努力により約4億2,000万円の純利益を、また、下水道事業会計では、接続件数の増加や経営努力の継続により約3億500万円の純利益を、それぞれ計上できる見込みであります。
市民病院事業会計では、下半期より集中的に経営改善に取り組む中で、入院収益は増加したものの、物価高騰による材料費や経費、人件費の増加に加えて、新型コロナウイルス関係補助金が皆減したことにより約7億6000万円の赤字決算となる見込みです。
なお、第3セクター三田地域振興株式会社につきましては、テナント賃料及び駐車場収入等の増加により、黒字決算となる見込みであります。
(予算案件)
続きまして、予算案件でございますが、令和7年度一般会計補正予算ほか2件であります。
議案第52号「令和7年度一般会計補正予算(第1号)」でございますが、歴史的つながりのある北海道浦河町と友好都市提携を締結するための経費として112万円、本年7月から県内全域で導入される救急安心センター電話相談事業にかかる負担金として394万円、一般財団法人自治総合センターの助成金を活用した、すずかけ台自治会自主防災組織の防災活動備品整備に対する支援として140万円、国の農業構造転換施策に伴い、兵庫六甲農業協同組合が実施する市之瀬ライスセンターの設備増強工事に対する補助金として2,922万円をそれぞれ増額しようとするものです。
また、議案第53号「令和7年度三田市民病院事業会計補正予算(第1号)」につきましては、本年2月に策定した新病院基本計画において、新病院の開院時期を令和10年度中から令和12年度中に見直したことにより、指定管理期間を2年追加する必要が生じたことからその債務負担行為を設定しようとするものであります。また、議案第54号「令和7年度下水道事業会計補正予算(第1号)」につきましては、本年1月に埼玉県八潮市で発生した大規模道路陥没事故を受け、大口径かつ布設年度が古い下水道管について、 国土交通省の要請に基づき緊急調査するための事業費2,357万円を増額補正しようとするものであります。
 

条例案件

次に、条例案件でございますが、中学校部活動の地域展開及び学校施設の使用許可における禁止事項の変更等に伴い、所要の規定の整備を行う必要が生じたため改正する「三田市立学校施設目的外使用条例の一部を改正する条例」のほか計3件であります。ます。

事件決議

そして、事件決議でございますが、先ほども申しあげました、明治時代から歴史的つながりがある北海道浦河町と本市が友好都市の提携をしようとする「友好都市の提携について」のほか計3件であります。

専決処分事項の報告

後に、専決処分事項の報告及びこれの承認を求める件であります。
まず、予算事案では、報告第1号「令和6年度一般会計補正予算(第10号)」でありますが、特別支援学校児童生徒送迎用車両購入事業において、年度内納品が困難となり、やむを得ず繰越を行う必要が生じたことから、3月26日付けで専決処分による予算を編成したことを報告するものでございます。
そのほか、地方税法等の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行うため改正した「三田市市税条例の一部を改正する条例」及び「三田市都市計画税条例の一部を改正する条例」の計3件であります。
なお、今会期中に条例案件、事件決議及び人権擁護委員にかかる人事案件を追加提案いたしたく考えておりますので、ご了承賜りたくお願い申しあげます。
以上をもちまして、提出議案の説明を終わります。
議員の皆様におかれましては、何とぞ慎重にご審議をいただき、適切なるご議決を賜りますようお願い申しあげ、提案の説明といたします。ありがとうございました。
 

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