起業は自身の成長を加速させる「株式会社エヌプラスケア 代表取締役社長 鳴坂祐太郎」

更新日:2023年06月05日

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鳴坂様写真

南が丘に事務所を構える「なる鍼灸治療院」

自力では外出が難しい高齢者の方、障害をお持ちの方を対象に、自宅での訪問リハビリマッサージ、鍼灸治療の他、デイサービスでの健康管理や体操の指導をしています。

また、治療だけでなく地域に貢献できる訪問鍼灸治療院を目指しています。

今回は代表取締役社長 鳴坂祐太郎様に起業のきっかけや今後の展望について伺いました。

目次

ー起業したきっかけはなんですか。

前職は整骨院で勤めていました。1日16時間労働も当たり前で、事故で手首を骨折し、使い物にならなくなり前職はクビ。大阪から三田に帰ってきました。

仕事を考えたときに自分にはマッサージ・鍼灸しかないが、手首の後遺症があるため整骨院に勤めるのは難しいと思いました。

それなら、自分で起業すればいい。それも後遺症の残る手首でも十分に治療できる高齢者向けのサービスを作ればいいんだと考えたのが起業のきっかけです。

ー前職も整骨院とのことですが、それはどういった経緯ですか。

進学するかどうかで悩んでいました。手に職つけるというポイントから、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師のどれか目指そうと考えました。これからの時代高齢者増えてくることを考え、2年浪人したあと鍼灸師になりました。

ー起業してよかったことはなんですか。

自身が成長できたということと仲間ができたことも良かったことの一つです。

自分の成長のためには、自分から望んで学ぶ必要があります。そうしないと課題を解決できません。自分のスキルをあげないと、明日の食べるお金が得られない。切羽詰まった感じで、起業してから週7日で働き続けました。自身の成長スピードを上げることを考え行動していました。

ー開業間もないころとその後と何か変化はありましたか。

開業して間もないころは、技術セミナー、スキルの上達のための勉強などが中心でした。2、3年目に入ると人を雇うことを視野に入れ、人間関係の勉強をしました。『7つの習慣』という本をバイブルにしていて、雇用するときの軸にしています。また、最近では小学生に教えたりもしています。

ー大変だったことはなんですか。

人の問題です。やはり離職は大変。最初に雇用したスタッフが、突然音信不通になり、来なくなったりもしました。雇用を続けるか、一人でやるか悩みました。一人でやった場合、市場にニーズがあり求めている方がいるのに提供できないことに引っ掛かりを感じました。自分がかぜを引いたり倒れたりすると提供できなくなる。しんどいことも多いですが、雇用してサービスを提供する道を選びました。

ー今後の展望を教えてください。

「健康」をトータルでサポートできるようになりたいです。高齢者の方の健康や子どもの大切さを実感しています。現在、鍼灸治療院やジム、保育施設を経営しています。次は「食」をと思っています。従業員に食事を提供できる、健康的な飲食の提供をやりたい。さらにはそこから発展させていければと考えています。

ー起業を目指す方へひとことお願いします。

夢や目標を持ち、がむしゃらにやって欲しいです。一生懸命やっていないと機会を見逃します。
明⽇から旅⾏にいくことになったときに、何を持っていきますか。少しイメージしてください。それが例えば南極大陸⼀週間の旅⾏であればどうでしょうか。⽬的地がわかっていれば、⽤意するものが変わってきます。目標、目的を持つことが大切です。がむしゃらに、今自分にできる知識や経験を積み、依頼されたときに笑顔で「やります」と言える人がチャンスを掴むと思います。