災害への備え
地震をはじめとする災害は、水道などのライフラインにも大きな被害を引き起こします。もしものときに備え、皆さまの飲料水を確保することは大切なことです。
三田市では、災害に備えマニュアルを作成し、各種訓練を実施するなど、即座に対応できる体制を整えています。
目次
施設・管路の耐震化
水道施設
基幹となる施設を優先して施設毎に耐震化への診断を行い、必要に応じて補強方法などの検討を進めています。
耐震管路の整備
老朽化した配水管の取替や新たに水道管を埋設する場合には、耐震機能を有する耐震管での工事を進めています。
耐震管布設替工事写真(平成27年1月)
基幹管路延長(A) | 耐震適合性のある管(B) | 耐震適合率(B)/(A) |
---|---|---|
36,325メートル | 25,325メートル | 69.7% |
(注意)水道管は、管自体の耐震性能に加えて、その管が布設された地盤状況によってその耐震性が大きく左右されます。「耐震管」とは、地震の際にも継手の接合部分が離脱しない構造となっている管のことを言います。それに対して、耐震管以外でも管路が布設された地盤の状況から判断すれば適合性があると評価できる管があり、それらを耐震管に加え「耐震適合性のある管」と呼んでいます。
給水訓練
- 災害など緊急時における運搬給水を迅速に行えるように、毎月1回各職員が給水作業を行うなどの訓練を行っています。
- 令和3年度からは、市民センター職員と合同で給水訓練を実施しています。
- 神戸市と水道管を接続している連絡管を用いた通水訓練を、神戸市職員と共同で毎年実施しています。
- 県下水道事業体と共同で実施する給水訓練、情報伝達訓練などに毎年参加しています。
市民センター職員と合同で給水タンクの設置訓練を行っています。
また、神戸市と合同で両市の連絡管による緊急時の相互通水を目的とした通水訓練も行っています。
給水拠点の整備
災害時にも水道水を貯水できるよう緊急遮断弁を設置し、災害時の給水拠点となるよう整備しています。三田市では主要な配水池9か所において設置を完了しました。これにより、災害発生時の飲料水の確保ができるよう備えています。また、このうち7か所の配水池に給水栓を設置し、ここから給水を行うことが可能となります。
応急給水拠点
- 工業団地配水池
- つつじが丘高区配水池
- あかしあ台配水池
- けやき台配水池
- 弥生が丘配水池
- 西高区配水池
- 友が丘配水池
- 古城浄水場
応急給水拠点場所
工業団地配水池(三田市テクノパーク13-2)
つつじが丘高区配水池(三田市大川瀬字水ケ下1307-38)
あかしあ台配水池(三田市あかしあ台2丁目1-2)
けやき台配水池(三田市けやき台3丁目70)
弥生が丘配水池(三田市弥生が丘4丁目16)
西高区配水池(三田市池尻字真谷奥584)
友が丘配水池(三田市友が丘3丁目27-4)
古城浄水場(三田市天神2丁目1-31)
緊急遮断弁
緊急遮断弁(青色部分):地震があるとピンが外れ重りが落ち、自動で弁が閉まるようになっています。
災害用資材の備蓄状況
給水車2台(容量3,500リットル、1,800リットル)、給水タンク12台、災害用資材を古城浄水場、三輪配水池及び弥生が丘配水池に保管しています。また、給水タンクは各市民センターにも配備しています。
給水車
容量3,500リットルでポンプがついており、高い場所にも水を送ることができます。また、車載用の給水タンク(2,000リットル)が2ヶあります。
応急給水栓
給水拠点となる配水池に設置され、緊急時に使用します。
仮設給水栓
緊急時、消火栓などに取り付けることで、給水することができます。
給水袋
三田市では5リットル、6リットル用があり、約3,000個備蓄しています。
組立式の給水タンク
相互応援体制の確立
三田市水道事業では地震などによる被害が発生した場合に各水道事業体が相互に救援協力して、被災水道事業体の応急復旧、応急給水などの活動を円滑に遂行できるよう、様々な協定を結んでいます。
- 兵庫県水道災害相互応援に関する協定(兵庫県、各市町、各水道企業団、日本水道協会兵庫県支部、兵庫県簡易水道協会)
- 災害等緊急時における水道業務の相互応援に関する協定書(伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町)
- 三田市と神戸市の間に整備する連絡管に関する基本協定書(三田市、神戸市水道局)
- 災害時における上水道の応急活動に関する協定書(三田市、三田市上下水道工事業協同組合)
- 災害時における上水道の応急活動に関する協定書(三田市、第一環境株式会社)
給水支援活動について
過去の給水支援状況(平成21年度以降)
支援年月日 | 事故状況 | 主な支援先 | 支援者(延人数) |
---|---|---|---|
平成21年8月16日 | 集中豪雨による水害 | 佐用町 | 3名 |
平成23年3月14日~ | 東日本大震災 | 岩手県宮古市、陸前高田市 | 67名 |
平成26年8月18日~9月16日 | 集中豪雨による水害 | 丹波市市島町 | 12名 |
給水支援写真
この記事に関するお問い合わせ先
- より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2022年10月21日