三田市民病院の改革

ページID: 5403

なぜ、三田市民病院の再編統合が必要なのか?

【理由】医師の確保が困難になるから

1. 若手医師が大きな病院に集まる傾向があるため

多くの若手医師は、専門的な医療を提供することができる専門医として認定を受けるために、現在の三田市民病院のような中規模病院ではなく、より多くの症例や手術などの経験を積むことができる大きな病院で働きたいと考えています。実際に、大きな病院に若手医師が集まっています。

2. 医師の働き方改革に伴う労働時間規制のため

2024年から始まる医師の働き方改革で、医師の連続労働時間が規制されるため、規制された時間分だけ別に医師を確保しなければなりません。
全国の病院で医師の確保に向けた動きが激しくなるため、医師が働きたくなる病院づくりが必要です。

済生会との再編統合で何が変わる?

「断らない救急」を維持・充実し、医師が集まる病院づくりへ

1.救急医療の充実

400~450床の大きな病院となり、安定的に医師を確保できるため、これまで以上に救急医療の充実を図れます。

2.小児・周産期医療の充実

若い世代だけでなく、高齢で出産する人も安心して暮らせるように、赤ちゃん用の集中治療室を有する済生会と統合し、小児・周産期医療の充実を図ります。

3.災害時医療の充実

広域的な自然災害が起こった場合であっても、切れ目なく、適切な医療対応ができるよう、災害時医療の充実を図ります。

4.新興感染症への対応強化

医療スタッフや施設・設備などの充実を図り、新型コロナウイルス感染症をはじめとする新興感染症への対応を強化します。

三田市民病院改革の歩み

目次

三田市民病院改革プラン(平成29年3月)

平成29年3月に、兵庫県地域医療構想及び新公立病院改革ガイドラインを踏まえ、三田市民病院改革プラン(平成29年度~令和4年度 ※期間延長2年を含む)を策定した。
この改革プランは、1.地域医療構想を踏まえた役割の明確化、2.経営の効率化、3.再編・ネットワーク化、4.経営形態の見直しの4つの視点に立って策定しており、事業の方向性については、「より広い医療圏で医療機能の分化・連携の推進を図ると共に急性期病床の再編統合を行うことが必要である。」とした。

市民病院の継続的な経営に関する審議会(平成30年~平成31年)

平成29年12月に、市民病院における経営の現状と課題を整理し、経営形態の見直しを検討するにあたって、外部有識者等の専門的な見地から意見等をいただく手続きとして、「市民病院の継続的な経営に関する審議会」を設置した。
平成31年2月に、本審議会からは、「三田市民病院は二次医療圏域 に限定しない神戸三田・丹波篠山等も含めて医療機能を集約することによって、広域的な急性期基幹病院を目指す必要があること。」及び「地方独立行政法人(非公務員型) 、または指定管理者制度 のいずれかの経営形態が望ましく、2つの経営形態のうちいずれを選択するかは、どのような再編・ネットワーク化を推進していくかによって異なることから今後の進展に委ねることになる。」旨の答申を受けた。

北神・三田急性期医療連携会議(令和元年~令和2年)

令和元年11月に、三田地域及び神戸市北区(北神地域)の行政機関である三田市及び神戸市と両地域の中核病院である三田市民病院及び済生会兵庫県病院が協力し、当該地域の急性期医療の連携のあり方を検討し、持続可能な急性期医療の堅持、更には充実を図ることを目的として、「北神・三田急性期医療連携会議」を設置した。
この連携会議では、1.両地域の医療需要の現状把握及び将来推計に基づく課題の抽出と解決方策、2.両地域の中核病院(三田市民病院・済生会兵庫県病院)の診療機能、診療体制等の課題の抽出と解決方策等について検討を行った。

北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討委員会の設置(令和3年6月~令和4年3月)

令和3年6月に、北神・三田地域の将来的な医療需要及び医療提供体制や、現状の課題等を踏まえ、済生会兵庫県病院と三田市民病院との再編統合も視野に入れ、当該地域の急性期医療を将来にわたって維持・充実させるための方策を検討する「北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討委員会」を設置した。
令和4年3月に、本検討委員会からは、「三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合が最も望ましい。」、「その際には、現在の利用者にとって交通アクセスの利便性が生じるため、両病院の中間地点が望ましい。」との報告を受けた。

市民病院に関する意見交換会の結果

三田・北神地域の急性期医療確保方策に関する市としての方向性を検討するに
あたり、令和4年1月~3月に「市民病院のこれから」をテーマとして、市民病
院に関する市民意見交換会(市内9地区計25回157人)を開催した。

三田市民病院整備候補エリア選定調査業務の結果

令和4年1月7日(金曜日)に開催されました第4回北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討委員会における委員意見を踏まえ、令和4年3月~4月にわたり、三田市内の病院整備候補地の選定及び整備にあたっての課題整理等を行いました。

三田・北神地域の急性期医療確保方策に関する共同記者会見

これまでの経緯を踏まえて、三田市・済生会兵庫県病院・神戸市の三者での協議を行った結果、三田市民病院と済生会兵庫県病院が再編統合して新病院を整備することにより、三田・北神地域の急性期医療の充実を目指すこととし、令和4年6月2日に三田・北神地域の急性期医療確保方策に関する共同記者会見を開催した。

三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本方針

共同記者会見を踏まえて、本市の基本的な方向性を示した「三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本方針」を策定した。

三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本構想

三田・北神地域の急性期医療の確保に関する基本方針に基づき、三田・北神地域の急性期医療を確保するための役割分担、財政負担、整備候補地や新病院に関する基本的な事項などを示したものである。
基本構想策定後には、市議会及び市民の理解のもとに、基本計画として施設整備計画や運営計画等を検討し、基本設計・実施設計及び建設工事を経て、令和10年度の開院を目指し、計画的に事業を進める。

市民意見交換会の結果について

市民意見の募集(パブリックコメント)の結果について

三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合に係る基本協定の締結について

令和5年度以降、新統合病院の整備候補地の基礎調査や基本計画策定の業務等を進めていくにあたり、このたび、三田市、三田市民病院、済生会兵庫県病院、神戸市の四者で、新統合病院の円滑な整備に向けての役割分担など、必要な基本的事項について定めた基本協定を締結いたしました。

地域医療市民会議の開催・結果について

「三田市民病院のこれから」について、市民の皆さんに必要な情報を発信し、市民の皆さんの声をお聞きするため、令和5年10月~11月にかけて、市内9か所・計10日間にわたり地域医療市民会議及び市民アンケートを実施しました。

さんだ地域医療フォーラムの開催・結果について

令和5年11月23日(木曜日・祝日)に三田市の地域医療を将来にわたって守り続けるため、城西大学経営学部 伊関友伸教授他、三田市の地域医療に関わる医療有識者の方々をお招きし、市民の皆さまと一緒に地域医療の未来を考える場として、「さんだ地域医療フォーラム」を開催しました。

関連ページ一覧