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貴志の里の山谷口に「とじ豆」と呼ばれる平らな岩がそそり立った、高いがけがある。その中ほどに「とじ豆のおなつ」という狸がすんでいた。
ある日、柿を取ろうとしている二人の男の子が「チロリン」という言葉を合図にしていた。その柿がほしいおなつは、その言葉「チロリン」を真似ていたずらした。それから「とじ豆のおなつ」を「とじ豆のチロリン」と呼ぶようになった。
イラスト 笹倉 尚光
三田の民話100選(下)より
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