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昔、尾張の国の修行僧が、大磯の大舟寺の参道で倒れた。里の人に介抱されたが亡くなってしまった。
その時「私を参道の脇に埋めておくれ。難病の時、『おこりです。お願いします。』と拝んだら、大病を治して進ぜます。」と言って息を引きとった。
里人が大病の時に「おこりです。」と言って拝むと、大病が治った。それで地蔵を建て供養をした。
この噂を聞いた役人が言った。「長わずらいの母の足腰が立つようにせよ。もし治らなかったら、牢に入れるぞ。」里人が21日間一心に拝み続けた。
そのかいがあってか満願の朝、役人の母親は立って歩けるようになった。役人は自分の非を詫びた。
それから、この地蔵さんを「大磯のおこり地蔵」と呼ぶようになったそうな。
イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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