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大原の里に、大原宗隆という豪族がいて、その娘に美しいお姫さんがいた。
縁あって隣村の貴志の豪族へ嫁入りした。始めのうちは仲むつまじかったが、ふとした事から夫婦仲が悪くなり、大原に帰されることになった。
持参した「姫田」も戻されたが、貴志の水がもらえないので、三田川(武庫川)の底に管を通して大原の水を送るようにした。
これが「姫田の送り水」の始まりだった。大原に帰って間もなく父は戦いで討死し、姫は父の菩提の為、般若経六百巻を写経したが、力尽きて亡くなった。
村人はこの姫の死をいたみ、お社(姫山神社)を建て、姫の霊をなぐさめたという。
イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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