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昔、「畑中(はたけなか)」の村では、冬になると狐が出て、にわとりをさらっていた。
困った村人達は方仙寺の和尚に相談した。
和尚が一心に拝んだところ、お腹を空かした狐が「八頭(やづ)稲荷に赤飯とあぶらあげを供え、帰りには絶対後ろを振り返らないでくれ」と願っているのがわかった。
それで村人達はその通りにした。
「のんのんさん食べなはれ」と大声で三回唱えて、一目散(いちもくさん)に帰ることになった。それからは狐が出ることもなくなったという。
以来毎年、初雪の日の夕方、お稲荷さんに赤飯とあぶらあげを供えることになった。
イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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