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摂津と丹波の国境(くにざかい)の日出坂(ひでざか)峠に「もの言い地蔵」と呼ばれる地蔵がある。
丹波から出て来た坊さんが、峠の地蔵堂で雨宿りをしていた。うたたね中に地蔵がものを言ったのを聞いた。
「達者じゃ。でも寿命は十七。虻(あぶ)でちょんな。」十七年後に再びこの地にやって来たところ、以前聞いたあの不思議な話が実際に起きていた。
十七才になる若い大工が、虻がしつこくまとわりつくので、ちょんなで追い払っていたら、首に当たって死んだというのである。
坊さんは、彼の死をいたみ、お経を唱えた。このことを知った村人達はこの地蔵を「もの言い地蔵」と呼ぶようになったという。
イラスト:岩本芳子
出展:三田市教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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